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10万円以下から探す、初めてのデジタル一眼レフカメラバイヤーズガイド(4/5 ページ)

» 2007年07月04日 08時45分 公開
[小山安博,ITmedia]

オリンパス「E-410」「E-510」

 ペンタックスとはある意味逆の路線を選択したのがオリンパスだと言えるだろう。それまでの一眼レフカメラの資産を捨て、新たにデジタル専用設計というフォーサーズシステムを作り上げたのだ。

 そしてここにきて、フォーサーズシステムの1つのマイルストーンというべき製品が登場した。それがE-410とE-510という2つのカメラだ。

photophoto オリンパス「E-410」(左)、「E-510」(右)

 E-410とE-510のスペック上の違いはあまりない。有効画素数1090万画素のLive MOSセンサーを搭載し、オリンパスが誇るダストリダクションシステムで写真へのゴミの写り込みを押さえられる。さらに光学ファインダーではなく、コンパクトデジカメのように、背面液晶を見ながら撮影できるというのが大きな特徴だ。

 E-410の最大の特徴は、なんといってもその本体サイズ。重さは約375グラムで、現時点では世界最小/最薄/最軽量を実現している。グリップのないデザインで、ちょっとオールドスタイルのデザインだが、とにかく小さい。デジタル一眼レフは大きいというイメージを一新するサイズで、気軽にバッグに入れて持ち歩ける。

 E-510は、それに対してグリップのある、いわば普通のデザインのデジタル一眼レフ。スペックはE-410とほとんど変わらないが、最大の特徴がボディ内手ブレ補正機能を搭載している。ボディ内手ブレ補正機能を搭載したことで、すべてのレンズで手ブレ補正機能が利用できる。

 ラインアップはボディ単体と、「ZUIKO DIGITAL ED 14-42mmF3.5-5.6」とのレンズキット、さらに「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF4.0-5.6」を追加したダブルズームキットの3種類。

 ED 14-42mmF3.5-5.6は、レンズサイズも非常にコンパクトになっており、特にE-410にジャストフィットするレンズとなっている。コンパクトデジカメのように一眼レフを持ち歩きたい人には最適だろう。

 オリンパスのEシリーズでは、レンズラインアップがまったく一新されており、着実に数は増えているものの、現時点ではまだ種類が少ない。望遠ズームレンズのバリエーションも多くはないので、ダブルズームキットを購入しても問題はないだろう。今後のレンズロードマップも明らかにされているほか、同じフォーサーズ陣営の松下電器産業がライカレンズ、シグマもフォーサーズ用レンズを出しており、さらなる充実が期待されている。

 いずれにしても、オリンパス独自の強力なダストリダクションと液晶を見ながら撮影できるライブビューに加え、E-410の小型軽量、E-510のボディ内手ブレ補正という2つの特徴から選べるのがオリンパスのメリットだ。

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