バンダイが9月に発売する「HEX BUG」(ヘクス・バグ)は、ロボティクスを駆使した虫型ロボットだ。先週の「東京おもちゃショー2007」に出品され、ある虫の動きにそっくりとネットで評判になっている。あえて虫の名前は書かないが、3億年前から姿が変わらない“生きた化石”で、ときどき“ブビビビ……”と飛んできたりする奴だ。
真相を確かめるべく、バンダイ プレイトイ事業部コミュニケーショントイチームの近藤創氏に話を聞いた。
――キレイな虫ですね。
「HEX BUG」は、米Inovation First(イノベーション・ファースト)の昆虫型ロボットです。同社は、ロボットコンテストなどに使われる競技用ロボットやパーツを作っていて、ロボティクスの分野では先進的な企業として知られています。「HEX BUG」は、ライトなコンシューマーユーザー向けに開発したものです。
6本の足を器用に使って歩き回り、触角が壁に触れたり、手を叩くなど大きな音を感知すると方向を変えます。透明なABS素材の下に基板が透けて見えるメカニカルなデザインも好評で、米国では男性を中心に人気を集めているようです。
――動きも虫っぽいです。
駆動用に携帯電話などに使われるマイクロモーターが1つ入っています。実際に駆動しているのは片側だけで、もう一方は連動して動く形ですね。反転するときは片側の脚を止め、一旦後ずさりしたあと、別の方向に進み始めます。
触角は根本がコイル状になっているので、ぶつかっても壊れたりはしません。音センサーはお尻の部分にあり、大きな音に反応して反転します。手を叩いてみてください。
事前にWebでアンケートをとってみたのですが、30歳代の男性を中心に『基板が見えるメカニカルなデザインを気に入った』という人が多かったですね。昔のSF映画のような近未来的なイメージがポイントのようです。ただ、女性の中には『虫みたいでキモチ悪い』という人もいらっしゃいました。
――実在の昆虫をモデルにしているのですか?
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