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伝説のバイク“インディアン”で世界最速の記録を樹立した実在の人物、バート・マンローの物語「世界最速のインディアン」が、7月27日に2種類のDVDでリリースされる。
スタンダード・エディションは本編ディスクのみで、ロジャー・ドナルドソン監督による音声解説のほか、特典映像はオリジナル劇場予告、日本版劇場予告、キャスト&スタッフ プロフィール(静止画)。価格は3990円。
2枚組「ゴッド・オブ・スピード・エディション」の特典ディスクには、バート・マンロードキュメンタリー“Offerings to the GOD OF SPEED”、メイキング、インタビュー、インディアン号映像解説(協力:モーターマガジン社発行「Mr.Bike」)、ドナルドソン監督来日時インタビュー、TVスポットを収録。また16ページの縮小版プレスが封入される。価格は4935円。
ニュージーランド南端の町で1人暮らしをするバート・マンローは、とうに還暦を過ぎた63歳。40年以上も前に買ったバイク“1920年型インディアン・スカウト”を我が子のように大切にし、メンテナンスを重ねていく。彼の夢はライダーの聖地、アメリカ、ユタ州のボンヌヴィル塩平原で世界最速記録を出すこと。しかし、貧乏生活のしがない老人にとって、それは夢に過ぎなかった。そんな中、心臓病を患っていることが発覚し、バートはもう先が長くないかもしれないと、コツコツと貯めた貯金でアメリカ行きを強行する。
近所迷惑もかえりみず、早朝からバイクいじりをするバート。物置小屋のような家に暮らし、資金がないからバイクのパーツの手作りは当たり前で、オイルキャップはブランデーのコルク、スピードメーターはなし、タイヤの溝は自分で削る、ピストンも自作……。
いつ壊れてもおかしくないマシンに乗って塩の平原を時速300キロで駆け抜ける。しかも70歳を超えても毎年レースに出場していたというから驚きだ。少々変わりものだが、温厚で正直で人情にも厚い、そして何より夢に向かって走り続ける男はカッコいい。モンローいわく「夢を追わない人間は野菜と同じだ」。そんなことがいえる男はいくつになっても魅力的で、隣人の少年にも、女にも、オカマにも、とにかくモテる。
演じるのはレクター博士ことアンソニー・ホプキンス。ここでは、茶目っ気たっぷりに、心底楽しそうにマンローを演じている。
ドナルドソン監督は、かつてテレビのドキュメンタリー番組でマンローのガレージを訪ねている。そして彼の人柄にほれ込み、いつかその破天荒な人生を映画化したいと考えていたそうだ。
出てくる人すべてが善人で、実話といえども、ちょっと出来すぎじゃないの?とフツーならケチも入れたくなりそうだが、これが素直に豪快オヤジの人柄にハマってしまう。見て損はナシの今夏一押しのロードムービー!
関連サイト:http://sonypictures.jp/movies/theworldsfastestindian/(公式サイト)
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