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» 2007年07月11日 15時00分 公開

東芝「REGZA」に倍速駆動の“リミテッドエディション”登場 (1/2)

東芝は、液晶テレビ「REGZA」に120Hz駆動の“リミテッドエディション”を追加する。「H3000」シリーズと同等の録画機能を搭載し、新たに映画の質感を高める「5-5フィルムモード」も採用した。2モデル合わせて月産1000台の限定生産だ。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 東芝は7月11日、液晶テレビ「REGZA」の“リミテッドエディション”として、「H3300シリーズ」を追加すると発表した。HDD内蔵のレコーディングモデル「H3000」をベースに120Hz駆動(倍速駆動)の10bit液晶パネルと中間フレーム生成技術を搭載した。7月20日から46V型と52V型の2モデルを販売する。

photophoto “リミテッドエディション”の「H3300シリーズ」は46V型と52V型の2機種。外観に変更はなく、本体前面の型番だけが控えめに違いを主張する

 両モデル合わせて月産1000台の限定生産。録画機能は「H3000」シリーズと同等で300Gバイトの内蔵HDDにハイビジョン番組を録画できるほか、eSATAの外付けHDDにムーブすることも可能だ。デザインも継承しており、型番以外に違いがわかる箇所はない。価格はオープンプライスで、店頭想定価格は46V型の「46H3000」が52万円前後、52V型の「52H3300」が62万円前後になる見込みだ。

柔軟性の高い動き予測

photo 「新メタブレイン・プロ」と新たに追加された「モーションクリア」回路(右)

 通常の毎秒60コマの映像を倍の120コマに増やし、ホールド表示に起因する動画ボケを抑える倍速駆動技術では、前後のフレームを参照して中間フレームを作り出す技術が画質を大きく左右する。具体的には、映像を監視して動きのある部分を正しく抽出する技術と、その結果をもとに正確な中間フレームを作り出す技術が求められる。

 H3300シリーズでは、新たにハイビジョン放送を1画素ごとの動きを検出する「ピクセル単位動きベクトル検出技術」や動いている部分の検出エリアを最適化する「オブジェクト適応フレキシブル予測」などを開発。新規に液晶駆動用のLSIをおこし、映像処理システムの「新メタブレイン・プロ」に基板を1枚追加する形で実装している。

photo ブロック図

 「オブジェクト適応フレキシブル予測」のポイントは、その名の通り、動く物体(オブジェクト)に合わせて“動き予測”に用いるエリアを柔軟に変更することだ。従来の動き予測技術では、たとえばカメラが街の中をパンニングするようなシーンで、横断歩道のように同じパターンのオブジェクトが続くと「実際の動きを取り違えて、その部分がブルッと震えて見えるケースがある」(東芝デジタルメディアエンジニアリングで新メタブレインプロを担当する住吉肇氏)。

 対して「オブジェクト適応フレキシブル予測」では、同じオブジェクトが繰り返されるときには、繰り返しが途切れるまで探索範囲を広げ、横断歩道全体を1つのオブジェクトとして捉えることで誤動作を抑える。逆に、サッカー中継の転がるボールなど小さなオブジェクトが動く場合は、探索範囲を狭く絞り込んで精度を高めるという。

 動き予測の探索は縦・横・斜めの各方向を含み、またSD/HD/フィルムなど入力素材に応じて予測処理を変更する。さらに前後のフレームは高精度の“位置合わせ”を行った上で中間フレームを生成することでノイズを抑えるという。「高い精度で位置合わせを行うことで、動画時のノイズが低減され、クリアな画質になる。(倍速駆動の)誤動作も少ないことと合わせ、結果的に(映像の)S/N比が良くなった」(住吉氏)。

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