高橋里彩さんは、人物撮影の分野で活躍する写真家だ。雑誌やWeb、広告など幅広いメディアで、アーティストや俳優、タレント、モデル、企業経営者などのポートレートを撮り続けている。先日開催された「E-410による女性写真家展」では、男性2人のユニットBIG BELLの写真を出展。BIG BELLの西原大介さんと鈴木貴雄さんを交え、高橋さんにE-410の使用感を伺った。
――E-410を初めて使用した印象は?
高橋さん: E-410は、女性が一日中持っていても疲れないくらい、小さくて軽いデジタル一眼レフ機です。その特徴を生かし、今回の展示作品ではBIG BELLの二人にラフな服装をしてもらい、お散歩的なシチュエーションを想定した、軽やかな雰囲気を狙ってみました。
大きいカメラには大きいカメラなりのメリットは別にありますが、撮られる相手がカメラを意識せず、撮られている感じを出さないという意味では小さなカメラが適しています。また相手と会話し、コミュニケーションを図りながら撮影しやすいともいえます。
――これまでにもオリンパスEシリーズをお使いですか?
高橋さん: 事務所が一緒のカメラマンの緒形文彦くんといろいろなデジタルカメラの情報交換やテストをしてみましたが、「E-1」を使ったのが最初です。ダストリダクションの強力な効果には特に注目していました。小さなゴミは後からレタッチで修正できるとはいえ、そんな手間はかけたくありませんから。ただ当時は、私の仕事の大半はフィルムカメラでしたので、E-1を仕事でそれほど使ったわけではありません。
その次に使った「E-300」では、たまたま撮った夕景の写真で、非常にきれいな色を表現できたことに感心し、それ以来ポートレート撮影でも多用するようになりました。そして、昨年の1年間では、グラビア誌やテレビ誌などの私の仕事のほとんどがデジタルに移行し、E-300の後継機「E-330」がメインカメラになりました。
――E-330とE-410を比較して気付いた点、気になった点は?
高橋さん: E-300からE-330に変えた時には、まったく別のカメラになったと感じるくらい画質の傾向が異なり驚きましたが、ナチュラルな表現がとても気に入りました。その変化に比べると、E-330からE-410への移行には、画質にも操作感にも特に違和感はありません。日差しが当たったときの肌の色再現のよさなどは継承しつつ、さらに解像感がアップするなど、全般的に画質が向上していると思います。
――ライブビュー機能は使いますか?
高橋さん: E-330では多用しましたが、E-410のライブビューはまだそれほど使っていません。液晶モニタが可動せず、AモードがないE-410のライブビューは、E-330に比べると正直あまり便利とは感じません。E-410の持ち味は、ライブビューというより、圧倒的な小型軽量ボディでしょう。これまで重いカメラを当たり前と思ってきたので、小さいカメラがここまでメリットになると使ってみて実感しました。
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