――BIG BELLさんは、今回の作品以前にも高橋さんに撮られていますね。高橋さんの撮影や写真について、撮られる側としての感想は?
BIG BELL 西原大介さん: ぼくたちアーティストの仕事は、様々な人たちとの共同作業です。例えば曲を作る際でも、アレンジは専門のアレンジャーにお願いします。そうした各分野の専門家にお任せして、出来上がったものを聴いたり見たりした瞬間には、自分ひとりでは決して得られない新鮮な驚きや発見があります。里彩さんに撮ってもらった写真を見た瞬間にも、まさにそんな感動を覚えました。自分自身では気付いていなかった表情や雰囲気が、1枚の写真として表現されている気がしました。
BIG BELL 鈴木貴雄さん: いろんなカメラマンの方に撮られる機会がありますが、中には、まるでコントに出てくるような「いかにも」という感じの人がいらっしゃいます。撮影中に「いいね、いいね」としきりにおっしゃるんです。そんなに褒めなくてもいいんじゃないのかな…。その点、里彩さんの撮影はシビアで素直です。撮影中、いい時はいいと言ってくれますが、ダメな時はすぐに止めて、また別の撮り方になったりします。彼女の本音が伝わることが、撮られる側としての安心感や信頼感につながっています。
――最近はデジタル一眼レフ機の女性ユーザーが増え、中には高橋さんのようなプロを目指している人もいます。そうした人たちへのメッセージをお願いします。
高橋さん: 私はかつて大学時代に映画学科で映画を目指していたのですが、ある写真家のアシスタントを友人から引き継いだことが、写真の世界に入るきっかけになりました。その後すぐに、周囲からは無謀と言われながらも独立しました。最初のころは、料理や商品の撮影、取材ものまでジャンルを問わず撮りましたが、現在ではポートレートを中心に自分の作風を生かした仕事が増えています。これまでもこれからも一個一個の仕事を大切にして、「続ける」ことが重要だと思っています。
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