松下電器産業は7月24日、デジタルカメラ「LUMIX」シリーズの新製品発表会を行った。今回新たにラインアップされるのは「DMC-FX33」「DMC-FX55」「DMC-FZ18」の3機種。
発表会で壇上に上がったパナソニックマーケティング本部 商品企画グループチームリーダーの品田正弘氏は、現在のコンパクトカメラ市場動向について、購入者の約7割が「買い替え・買い増し」ユーザーであると指摘。また女性や団塊世代の購入者増加についても言及し、多様化するそれぞれのユーザーにターゲットを絞ったラインアップ展開を行っていくとした。その上で、あらゆるターゲットから求められる「失敗のない綺麗な写真を簡単に撮る」というニーズに応える新機能を3機種すべてに搭載したと語った。
新製品は、ユーザーから出た「シーンモードがあってもどれを使えばいいかわからない」「設定したモードを元に戻すのを忘れる」などの声を反映し、“究極のカンタンさ”を追求したという「おまかせiA(インテリジェントオート)」を搭載する。
おまかせiAでは、モードダイヤルを「iA」に合わせると、カメラが自動で撮影モードを選択する「自動シーン判別」機能が働く。被写体の明るさや距離などの情報を基に、「通常(動き認識)」「顔認識」「風景認識」「接写認識」「夜景&人物認識」の撮影モードから適したものを選択する。
顔認識では最大15人の顔検出が可能で、被写体が動いた場合も検出枠が自動で追いかける。夜景&人物認識では、ジャイロセンサーの情報から手持ちか三脚かを推測し、ISO感度を調節する。また、ジャイロセンサーの情報を基にカメラが構えられているかを推測し、“半押し”を行う前からピント合わせを開始する「クイックAF」機能も搭載した。新高感度撮影モードでは最大でISO感度を6400まで増感することができる。
DMC-FX33は、“お嬢様カメラ”として2007年1月に発表されたDMC-FX30の後継機種。全5色のカラーを用意し、ファッション性を求める女性のニーズに対応した。有効画素数は810万画素。光学3.6倍ズームのライカDC VARIO-ELMARIT(バリオ・エルマリート)レンズを採用し、「EX光学ズーム」を使用すれば最大5.7倍のデジタルズームが可能。サイズは94.9(幅)×51.9(高さ)×22.0(奥行き)ミリ。実売想定価格は4万3000円前後となる。
DMC-FX55の基本性能はDMC-FX33と同等だが、液晶画面のサイズがFX33の2.5インチから3.0インチになるほか、ボディサイズも94.9(幅)×57.1(高さ)×22.8(奥行き)ミリと若干大きめになっている。実売想定価格は4万5000円前後。
DMC-FZ18は、ファミリー層やシニア層などをターゲットに、本格的な撮影志向にも応えるカメラとして発表された。光学18倍のライカDC VARIO-ELMARITレンズを搭載し、最大28.7倍の「EX光学ズーム」も備えている。また、選択したシーンモードから絞り値やシャッタースピードなどの操作が可能な「クリエイティブ」モードを搭載した。マニュアルモードを使いこなせない人にも本格的な作品作りを楽しめるようになっている。サイズは117.6(幅)×75.3(高さ)×88.2(奥行き)ミリ。実売想定価格は5万5000円前後。
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