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レビュー
» 2007年07月27日 16時21分 公開

トランスフォーム:デストロン、丸の内来襲 (1/2)

これは東京・丸の内に出現したロボット生命体とひとりの新米編集部員の愛と戦い、そして友情の物語である(え?)。

[渡邊宏,ITmedia]

 梅雨も間もなく明けようかという7月の末、東京・丸の内にある某編集部にひとつの荷物が届いた。

 ラジカセをミニチュアにしたようなMP3プレーヤーと耳かけ式のヘッドフォン。それが荷物のすべてだった。差出人はタカラトミー。何も知らない新米編集部員Yが何気なく荷物を開けたとき、物語は始まった。

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 「ちょうど暇だし、先輩たちもいないから音楽でも聴くか」

 YがつぶやきながらMP3プレーヤーにminiSDカードをセット、ヘッドフォンを差し込み再生ボタンを押すと音楽が流れ始めた。電池ボックスのフタがネジで固定されていたのにはやや戸惑ったようだが、ドライバー程度ならば編集部にはいくらでも転がっている。

 そのときに彼は気が付くべきだった。MP3プレーヤーやヘッドフォンにしては妙に厚みがあることに、どれにも人の顔のようなマークが刻まれていたことを。

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 Yが音楽を聴きながら仕事を始めてしばらくすると、妙な音が混じるようになった。最初は気にも留めなかったが、モノがこすれ、きしむようなその音は次第に無視できなくなるほど大きくなっていた。

 無視するにも限界を超え、仕事をしていたノートPCから目を離すと、そこには信じられないような光景が広がっていた。ラジカセのようなMP3プレーヤーがいつしか人型になり、銃のようなモノを向けている。眼前の光景に我を忘れていると、左右のヘッドフォンが耳から外れた。正確に言えば、ヘッドフォンが自らの意志で動き出したのだ。それも人型になりながら。

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 人型となったMP3プレーヤーは何かを伝えたいようだった。人間ならば口があるはずのところに唇はないが、上下に動いているように見える。Yは大声を上げようとしたが、上げようとする気持ちばかり焦って自分の口は針で縫いつけられたように動かない。体も自分のモノではないように動かない。そのうち、「彼」のメッセージが脳裏に直接飛び込んできた。「SFアクション大作“トランスフォーマー”、8月4日公開!」

 「?!」


 「寝てんじゃねーぞ」

 いつの間にか音楽を聴いていたら寝てしまったらしい。慌てて起き出し、取材へ出かける準備を進めるY。ふと机に目をやると、MP3プレーヤーはいつしかロボットの形で、フィギュアのように机上にとけ込んでいた……。

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(C)1985 2007 TOMY

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