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マランツ、24年ぶりのミドルクラス・セパレートアンプ

» 2007年08月23日 17時00分 公開
[ITmedia]

 マランツ コンシューマー マーケティングは、セパレートアンプ「SC-11S1」「SM-11S1」を10月下旬に発売する。価格は、コントロールアンプのSC-11S1が47万2500円、パワーアンプのSM-11S1が57万2500円。

 「SC-11S1」「SM-11S1」は、昨年リリースしたフラグシップ・セパレートアンプ「SC-7S」「MA-9S2」に投入した技術をベースに最新の高速電流アンプモジュール「HDAM SA3」やコンスタント・カレントフィードバック・フォノイコライザー、新電流帰還型パワーバッファーアンプなど、多くの新回路や機能を盛り込んだ新規設計。同社としては、実に24年ぶりに投入するミドルクラスのセパレートアンプとなる。

photo 「SC-11S1」
型番 製品概要 本体カラー 価格 発売日
SC-11S1 コントロールアンプ ゴールド 47万2500円 10月
SM-11S1 パワーアンプ ゴールド 57万2500円 10月

 「SC-11S1」では、電流ー電圧変換回路やインプットバッファー回路などにオリジナルのハイスルーレートアンプモジュール「HDAM SA3」を合計34個も搭載。スルーレートは200V/μsec以上。温度特性に優れ安定した動作とハイスピード化を実現したという。

 電源トランスには高品位アンプでは必須となるトロイダル型を採用。SC-7S2と同様の2重シールド構造とし、コアリングとともにアルミケースに充填している。アルミベースプレートを介してシャーシに固定をするなど、取り付け方法もSC-7S2のそれを踏襲した。

 シンクロ動作を可能にする独自のF.C.B.S.(Floating Control Bus System)機能を採用。SC-11S1を最大4台まで接続し、音量、入力切替などを連動制御することができる。また、SC-11S1を3台使用した5.1チャンネルサラウンド(マルチチャンネル)システムや、4台使用した7.1チャンネルまで柔軟なシステムアップに対応する。

 外形寸法は440(幅)×127(高さ)×431(奥行き)ミリ。重量は16キログラム。入出力端子は、バランス入力2系統、アンバランス3系統、PHONO1系統。テープ入出力2系統、アンバランス出力1系統。

photo 「SM-11S1」。トップカバーはSC-11S1同様の5ミリ厚のアルミ

 一方の「SM-11S1」は、モノラルパワーアンプの音場感を目指して開発されたステレオパワーアンプ。左右チャンネル間の干渉を防ぐため、内部は平行配置をベースに電流ループ面積を最小化することを追求した新レイアウトを採用している。

 また、同時発表のSC-11S1同様、新開発の電流アンプモジュール「HDAM SA3」を採用。電流ー電圧変換回路や、インプットバッファー回路などに合計12個使用した。

 2ステージアンプは、前後段とも電流帰還型を採用。入力部は、前段のボルテージアンプがHDAM SA3を使用した差動入力型、後段のパワーバッファーアンプでは新開発のコンプリメンタリー・カスコード・プッシュプル回路を採用した。続くウィルソン型カレントミラー回路とカスコードブートストラップ回路を組み合わせた電流・電圧変換増幅部は、スーパーオーディオCDのような超高域まで含む信号を低歪で増幅するという。

 定格出力は110ワット+110ワット(8オーム)で、入力端子としてバランス入力とアンバランス入力を各1系統備えた。スピーカー出力は2系統。外形寸法は440(幅)×168(高さ)×429(奥行き)ミリ。重量は26.6キログラム。

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