――iPod touchは8Gバイト版で3万6800円です。同じフラッシュメモリを搭載するiPod nanoの8Gバイト版が2万3800円で、160GバイトHDD搭載のiPod classicは4万2800円です。価格容量比を考えるとiPod touchの価格は冒険的ではありませんか。
イング氏: 各製品については常にベストのコストパフォーマンスを考えて価格設定を行っています。確かに、単純に価格容量比だけを考えばiPod touchは厳しいのかもしれませんが、iPod touchは非常に革新的な製品です。どれだけの「新しいこと」がiPod touchで体験できるかを考えてもらいたいですね。
――唯一のHDDタイプとなったiPod classicですが、カラーはシルバーとブラックの2色で、とうとうホワイトのカラー設定がなくなってしまいました。ポリカーボネートのホワイトボディはiPodを象徴するような存在だったと思うのですが……。
イング氏: シルバーもファンタスティックですよ(笑)。ポリカーボネートのホワイトボディを用意しなかった理由の1つは、フルメタルボディを採用したかったからです。iPodを象徴する存在はクリックホイールだと私は考えています。メタルボディの採用はiPod miniからですが、デザイン面で目指しているのは機能と格好良さの融合です。決して素材ありきではありません。
――iPod nanoとiPod shuffleは既存モデルと同じ5色展開ですが、iPod shuffleにProduct(red)が追加されたほか何色かの色調が変わりましたね。既存モデルにあったビビッドさが抑えられ、落ち着いたイメージを強調するように感じます。
イング氏: 抑えた色調としたつもりはありませんし、カラーの変更で大人向きとする意図もありません。既存モデルのカラーも若年層を意識したものではありません。新モデルでは、表面処理の関係もあり光の加減で色の感じが変わるので、そういった部分も楽しんでほしいですね。
――iPodからiPod miniやiPod nano、iPod shuffleと派生したように、iPod touchをベースとしたバリエーションモデルが登場する可能性はありますか? また、iPod touchをどのようなユーザーに使って欲しいですか?
イング氏: 将来のことは何もいえませんよ(笑)。まだiPod touchの出荷も開始されていませんね。使ってほしいユーザーは、全員(笑)ですね。音楽も動画も写真も、すべてを楽しめるベストなiPodです。ぜひ手にとってほしいです。
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