パイオニアと三菱化学メディアは9月18日、有機色素記録膜を利用した追記型Blu-ray Discの実用化に成功したと発表した。有機色素を利用するディスクはCDやDVDの生産ラインでも小規模の改造で製造可能となるため、BD-Rの低価格化が進むものと期待される。
両社は2004年より記録膜に有機色素を利用する追記型Blu-ray Discの開発を進めてきたが、パイオニアがディスク構造設計と試作ディスク評価、互換性検証などを、三菱化学メディアが素材改良とディスク試作を担当し、この度、2倍速の有機色素記録膜を利用したBD-Rの開発に成功したという。
規格の面では有機色素系BD-R対応の記録方式(Low to High方式)が、今春にBlu-ray Disc Recordable Format Ver.1.2へ採用されており、製品化の土壌は整っていた。
両社は金属窒化記録膜を利用したBD-Rの開発・製品化も行っており(三菱化学メディアが金属窒化記録膜利用の2倍速対応BD-Rを販売している)、さらなる多層/高速記録に対応する技術開発にも成功したと発表した。詳細については10月2日より行われる「CEATEC JAPAN 2007」にて展示される予定。
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