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iPod時代に5年半ノーモデルチェンジのB&O BeoSound2を使うプロフェッサー JOEの「Gadget・ガジェット・がじぇっと!」(2/3 ページ)

» 2007年09月25日 11時00分 公開
[竹村譲,ITmedia]

BeoSound2の魅力

 BeoSound2とPCは専用のUSBドッキングステーションを介して接続される。ドッキングステーションはデータ転送以外に充電も同時に行える仕様だ。ドッキングステーションの底辺の周囲は「ステータスランプ」になっており、BeoSound2の状況により充電中や、ドッキング中、エラー等のステータスを緑・赤・橙の点灯・点滅により表現する。

photo ドッキング中も絵になるBeoSound2。底辺の周囲が光るインジケーターになっている

 ドッキングステーション上面には小さなフックが付いており、BeoSound2の小さな穴をフックに引っかけることで、データ転送と充電の為の接点の確実な位置合わせを実現している。簡単確実に接点同士を合わせるために、ドッキングステーションの上面内部にはマグネットが取り付けられている。BeoSound2を斜めにフックに引っかけて近づければBeoSound2はドッキングステーションに吸い寄せられる様に気持ちよく吸着する。

photophoto ドッキングステーション上の小さなフックとマグネットが確実なドッキングガイドを実現する(左)BeoSound2の底面にある12個の金色端子でデータ転送や充電を行う(右)

photo 丁度手のひらに収まる約90グラムのBeoSound2。ステンレスなのに丸くてソフト、手に馴染み、いつも握っていたい気分になる

 既に発売から5年半を経過したDAP界の長老「BeoSound2」ではあるが、実際に手に取ってみると、明らかに国内外の他の多くのDAPとは一線を画するデザインと風格、所有する喜びを感じる。DAPとしては一風変わった外観だが、手に付いた嫌な臭いを取り去る「金属石鹸」のデザインだ。石鹸と同じく実際のBeoSound2は、金属なのに手のひらに馴染む柔らかい曲面だ。軽めのケータイ電話と同じ約90グラムは筆者の30GバイトのiPodより40グラム程軽く、タイトなジーンズの前ポケットにもスルリと潜り込むグッドデザインだ。

 おそらく現在、市場に存在する90%以上のDAPには、ユーザーがステータスを理解したり選曲や設定を行うための「モニター液晶画面」が搭載されている。今後は液晶が必須のビデオソースの拡大も予想されるが、まだまだDAPは人の耳のためのアプライアンスなのだ。しかし、実際には耳と目の両方を使うことが、一般的なDAPユーザーには要求されている。そのため、液晶パネルが存在することが当たり前であると誰もが疑わず、液晶パネルを省略するのは、より低価格なモデルを開発するためのコストソリューションなのだ。


photo スカルプチャー型操作キー。手前と向こう側のボリュームキーのサイズの大小に注目

 BeoSound2は、本体表面に取り付けられた円形に配置された大小7個のスカルプチャー・キーとそのコンビネーション、そして長押し操作を加えて全ての操作環境を液晶レスで実現している。コートのポケットの中にBeoSound2があっても、フォンケーブルの接続位置やストラップフックの位置から全てのキー配置を理解できる。再生スタート、ポーズを行う中央の「GO」キーを中心に、周囲四方に広がったアルバム切り替え、トラック飛ばし、最外郭のボリュームの調整等のキーが機能的に配置され、自然とグッドデザインが出来上がっている。

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