KDDIは9月25日、DVDを利用者宅で作成できる映像配信サービス「DVD Burning」の提供を9月27日より開始すると発表した。ワーナーブラザーズや吉本興業ら約60社がコンテンツ提供社として参加し、開始時に約1000、年度末には約5000のタイトルを用意する。入会金や年会費は無料で、タイトル1本あたりの価格は500円より。
本サービスではブロードバンド回線経由でデータが利用者宅へ送信され、利用者は自身のPCまたはDVDレコーダー(対応機種は来年5月ごろに東芝より登場予定)でそのデータをブランクのDVDメディアへ書き込む。ディスクは作成したPC/レコーダーはもちろん、一般的なDVDプレーヤーでも再生可能だ。再生時のネットワーク認証などは行われず、イメージとしてはコピーワンスコンテンツをDVD-RWへムーブした際に近い。
著作権保護にはCPRMを利用しているが、本サービスで利用可能ディスクとして設定されているのはDVD-RWのみ(CPRMの規格上はDVD-R/-RW/-RAMが対応ディスクとして指定されている)で、再生機器もCPRMおよびDVD-RWメディアに対応している必要がある。なお、PCでのディスク作成時には、提供されるDVDディスク作製ソフトが必要となる。
配信される映像のコーデックはMPEG-2で、音声はAC-3/リニアPCM。映像/音声のビットレートは作品によって異なるが、「基本として市販DVDと同レベルの画質」で配信される。そのほかにも「パッケージ発売と同時に配信開始」「パッケージよりも低価格販売」「DVD未発売、DVD廃盤作品の配信」といった特徴を打ち出してアピールしていく。また、通信業者としての側面もある同社だが、本サービスにいわゆる「回線しばり」はなく、ブロードバンド環境であればその種類を問わない。
ダウンロードや専用ソフトの提供などを行う「DVD Burning」のサイトでは、ジャンルや出演者、監督をはじめとするスタッフなどをキーに類似作品をレコメンドする機能を用意するほか、同社では本サービスを9月27日よりスタートするポータルサイト「au one」の有力コンテンツとして展開していく計画だ。
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