オーディオテクニカは10月4日、年末より来春に向けて販売開始する新製品群の発表会を開催した。ここでは“ワイヤレスの極限”を目指したワイヤレスヘッドフォンやiPod用スピーカーユニットなどを紹介(関連記事:オーディオテクニカ、「ノイズ85%カット」のカナル型NCイヤフォンなど)。
「ATH-DWL5000」は2.4GHz帯の電波を利用したワイヤレスヘッドフォン。オープンイヤータイプのヘッドフォンユニットにはクラス最大級となる53ミリの大口径ドライバーを搭載するほか、基板や電池ボックスなどのパーツをヘッドバンド部へ装着することで同社オープンエアー型ヘッドフォンの最上位モデル「ATH-AD1000」に匹敵する音質を手に入れたという。価格は12万750円。
変調方式はDSSSで、無線到達距離は最長約30メートル。トランスミッターにはドルビーデジタル/DTS/AAC/ドルビープロロジックIIのデコード機能も装備しており、バーチャルサラウンドも楽しめる。入力インタフェースは角形光デジタル×2、同軸デジタル×1、アナログ×1、アナログサラウンド(FL/FR/FC/SL/SR/LFE)×1。
iPod用の卓上オーディオユニットも発表された。iPod用Dock「AT-ID5」、デスクトップアンプ「AT-VSA30」、デスクトップスピーカー「AT-SP30BLH」で、価格はAT-ID5が6300円。AT-VSA30が2万8350円、AT-SP30BLHが9975円。AT-VSA30/AT-SP30BLHはAT-ID5と組み合わせても違和感のないデザインとなっているが、iPod専用というわけではなく、PCやCDプレーヤーなどと組み合わせても機能する汎用性を備えている。
AT-ID5はiPodの厚みにあわせて固定部の厚みを4段階に調整可能で、最新機種「iPod touch」にも対応する。AT-VSA30はセンターの定位感を崩すことなく映画や音楽に適したサラウンド効果を得られる「CCS」(Clear Center Surrund)と音量にあわせて低域をコントロールして理想的なバランスを保つ「DBB」(Dynamic Bass Boost)といった機能を持つ。出力は5ワット×2で、サイズは170(高さ)×44(幅)×150(奥行き)ミリ、約635グラム。AT-SP30BLHは幅50ミリのスリムボディに、28ミリフルレンジスピーカーを搭載。スピーカー後方に“バックロードホーン”と呼ばれる独自形状のホーンを備え、サイズから想像できない豊かな低音を再生するという。
そのほかにも、幅広いMCカートリッジに対応するMCトランス「AT3000T」(12月7日発売、17万3250円)や同社45周年記念モデルとして登場するMC型モノラルカートリッジ「AT33MONO」(10月19日発売、4万2000円)といった新製品も紹介された。
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