米Dolby Laboratoriesは、「CEATEC JAPAN 2007」の会場で新しい映像技術「ドルビーコントラスト」と「ドルビービジョン」を発表した。LEDバックライトと局所輝度制御を組み合わせ、液晶テレビの画質を劇的に向上させるという。その詳細について、同社映像技術マーケティングディレクターのGuido Voltolina氏とビジネスラインディレクターのBharath Rajagopalan氏に聞いた。
――早速ですが、新技術の概要を教えてください
Rajagopalan氏: まずは前方にある3つの液晶テレビを見てください。左側はあるメーカーが使用している10bit 液晶パネル、右は日本のトップメーカーが販売している最新型(8bitパネル)です。そして中央にあるのは、やや古い型の液晶パネルにLEDバックライトと局所輝度制御技術を組み込んだものです。
左右のテレビはバックライトがCCFL(冷陰極管)ですから、何も映っていない画面もグレーに浮いてしまいます。これは液晶パネルが完全に光をブロックできないために起こることで、CCFLと液晶パネルを使っている限りは改善の余地がありません。全画面輝度制御では“白浮き”は抑えられません。でもLEDバックライトなら、オフにすると真っ黒にできます。
さらに、われわれの局所輝度制御を加えると、黒をより黒く表現するだけでなく、中間階調も滑らかなグラデーションになります。(映像を表示して)見比べてください。従来の液晶テレビでは暗部のディティールが失われてしまいますが、中央の画面では(映像の)暗い部分の中にあるものがしっかりと見えているでしょう?
――中では、どのような処理が行われているのですか?
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