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官能的なポータブルプレーヤー「iPod touch」――スタンドアロン機能編レビュー(3/5 ページ)

» 2007年10月17日 08時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

iPod touchで音楽を聴く

 ホーム画面左下の「ミュージック」がiPodの基本機能となる。それをタップする。

 画面下にはプレイリスト別、アーティスト別、曲別、アルバム別と並ぶ。この分類は従来のiPodと同じだ。あとは目的のプレイリストなり曲なりを表示して、指先でタップすれば演奏開始。

 アーティストや曲名はアルファベット順に並んでおり、頭文字で分類されているが、残念ながらA-Zのみで、日本語はその他扱い。

ミュージックではリストからアーティストなりプレイリストなり曲名なりを選ぶ。スクロールバーはないが指を上にフリックするとリストも上に流れる。日本語は最後にまとめて。クリックホイールより気持ちいいかも。画面下に並ぶアイコンは「その他」内の機能で位置の変更が可能

 スクロールバーも何もなくただ1画面につき8行分のリストが表示されているだけだが、指で上になぞると(というより、表示されている紙を上に動かすという感覚)すすーっとスクロールする。この操作を「フリック」と呼ぶ。よくできてるのは、ゆっくり動かすと表示もゆっくり、速く指ではねるようにさっと動かすと勢いがついて高速にスクロール(そして指を離すと徐々に止まる)する点。実に感覚的で気持ちいい。右端にアルファベットが並んでいるが、ここをスクロールバーのように使うこともできる。

再生画面はこのように「アルバムアートワーク」表示がメイン。マイレート表示・設定などは可能だが、歌詞表示機能はない。一番下にあるスライダーは音量調節

 曲名をタップするとアルバムアートワーク(つまりジャケット写真)が大きく表示され、その上に曲名など、下に操作系が表示され、再生がはじまる。アートワーク上をタップすると、再生位置が表示される。

 このように画面表示の基本は「アートワーク」である。アートワークのない曲はちょっと寂しい。iTunesStoreにあるアルバムなら、iTunes上からアートワークを取得できるが、そうでない場合は自分で探してきて張り付ける必要がある。

 ほかのiPodにはあるが、iPod touchにはない機能も存在する。「歌詞表示機能」である。歌詞を見ながら聞きたい人は注意。

ミュージックモードで画面を横向きにするとカバーフロー画面になる。この状態で指を右(あるいは左)にフリックすると、アートワークが次々と切り替わっていく。なかなか快適

 で、iPodには縦横を感知するセンサーがついており、横向きにすると、アルバムアートワークのカバーフローになる。指でフリックすると気持ちよくページがめくれる。

 とまあ音楽機能はこんな感じであるが、ほかのiPodに比べると欠点がひとつ。それは「手探りで使えない」こと。タッチパネルだから当たり前だが、とっさに音を止めたり音量を落としたいときには従来がiPodの方が有利だ。

本体がスリープすると次はまた「ロック解除」しなければ使えないが、このとき「ホームボタン」を2回連続押しをすると、このように簡易再生パネルが表示されるので、すばやく一時停止や音量調節が可能。音楽再生中はこのように壁紙がアートワークになる

 一応、iPod touchもその辺は考えているようで、スリープ時でも「ホームボタンをダブルタップ」すると、初期画面に簡易再生ウインドウが表示される。そこで一時停止や音量調整は可能だ。他の作業をしているときも、音楽コントロールをしたいときは「ホームボタンをダブルタップ」である。

終わったらホームボタン、が基本

 音楽から他の機能に移りたいときはどうするか。実は「終了」がない。

 「ホームボタン」なのだ。いついかなるときでも、ホームボタンを押すとホーム画面に戻るようになっている。終わったらホームボタン、困ったらホームボタンである。

 ホームボタンを押してホームに戻っても音楽再生は止まらないので、音楽を聴きながら他の作業をすることもできる。

 また、ホームボタンでホーム画面に戻っても、それ以前の作業位置は覚えていてくれるので、またミュージックをタップすると以前の状態にすぐ戻れる。

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