シャープは11月12日、エアコンの新製品「SXシリーズ」と「SVシリーズ」計11機種を発表した。あわせてエアコンのブランドを「KIREION」へ改称(キレイオン:除菌イオンと“空気がキレイ”をかけた造語)。新しい健康暮らし家電として訴求する構えだ。価格はすべてオープンプライスで、12月中旬から順次発売する。
SVシリーズは、「寝室や個室に合うコンパクトタイプ」。一方のSXシリーズは、「リビングに丁度いいワイドタイプ」という位置づけ。とくにコンパクトサイズのSVシリーズは、室内機の幅を和室の半間に収まる798ミリに抑え、さらに高さをマンションの窓の上などにも設置しやすい260ミリにして設置の柔軟性を高めた。
シリーズ名 | SXシリーズ | |||||
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型番 | AY-W63SX | AY-W50SX | AY-W40SX | AY-W28SX | AY-W25SX | AY-W22SX |
冷房定格能力 | 6.3kW | 5kW | 4kW | 2.8kW | 2.5kW | 2.2kW |
店頭想定価格(※) | 31万円前後 | 28万円前後 | 25万円前後 | 23万円前後 | 22万円前後 | 21万円前後 |
発売日 | 12月12日 | 2008年2月8日 | ||||
シリーズ名 | SVシリーズ | ||||
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型番 | AY-W50SV | AY-W40SV | AY-W28SV | AY-W25SV | AY-W22SV |
冷房定格能力 | 5kW | 4kW | 2.8kW | 2.5kW | 2.2kW |
店頭想定価格(※) | 26万円前後 | 23万円前後 | 21万円前後 | 20万円前後 | 19万円前後 |
発売日 | 12月20日 | ||||
KIREIONの特徴は、同社が2003年から取り組み続けている“風を感じない気流制御”が進化したこと。天井や床面に風を這わせる「上下開きロングパネル」に加え、左右の壁面に向けて風を送る「左右なめらかガイド」を新搭載。暖房時には「床面+両サイド」、冷房時には「天井+両サイド」からの気流で温度ムラを抑えると同時に、体に直接風があたる“風ストレス”を軽減する。
「今回はエアコンの気流に徹底的にこだわった。まるで、高級ホテルのロビー空調のような快適さを実現する」(同社国内営業本部長の大塚雅章専務)。
左右なめらかガイドは、風が吹き出す方向に合わせてガイドそのものが柔らかく曲がり、曲線的な“風の通り道”を造り出す。また、その背後にあるロングパネルが風のパワーを集中させるスライディングバーの役割を果たし、斜め方向であっても風が遠くまで届くという。
「従来方式では、風がタテルーバーにあたった後に急カーブするため、風のロスが発生していた。左右なめらかガイドはロスなく遠くまでワイドな気流を届ける。マンションなどに多いワイドLDKにも適している」(同社電化システム事業本部空調システム事業部の鈴木隆副事業部長)。
暖房時には包み込む気流によって床面付近の暖かいエリアが拡大。昨年の「U-SXシリーズ」に比べ、約1.5倍の広さで4度から5度も暖かくなるという。また、広いリビングルームなどに1人でいるときなどは、スポット的に風を送るスポット気流で省エネを実現。暖房時で最大60%の消費電力をカットする。
一方、中央に風を送る場合は、前述の上下開きロングパネルと、吹き出し口を細く絞る「パワー集中ガイド」で風速を最大6〜7メートル/秒に向上した(冷房時)。たとえば2間続きの部屋でも奥まで風を届けることができるという。
リモコンも新型になった。大型液晶画面は4色バックライトを搭載し、暖房時はオレンジ、冷房時はブルー、除湿はグリーンと色分け。現在の動作モードが一目でわかるようにした。また気流の方向や風量をわかりやすいグラフィックで表示する機能も備えている。
同社得意の除菌イオン発生ユニットは2基搭載。包み込む気流との相乗効果により、空気中のカビ菌やアレル物質はもちろん、布製品に染みついたタバコ臭なども脱臭できるようになった。財団法人日本紡績検査協会に委託した検査結果では、約20立方メートルの実験室にタバコのニオイを染みこませた布片を置いたところ、約6時間で気にならないレベルまで脱臭できたという。
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