先日レビューを掲載したソニー製品とほぼ時を同じくして、H.264のエンコード機能を持つハイビジョンレコーダとして市場投入されたのが、パナソニックの“ブルーレイDIGA”「DMR-BW900/BW800/BW700」だ(→発表記事)。時期は未定ながら「ダビング10」への対応も表明されるなど、共通する部分も多いが、ブルーレイDIGAはフルHD解像度のH.264エンコードや「AVCREC」によるDVDメディアへのハイビジョン記録を特徴としている。
試用機として取り上げるのは、1TバイトのHDDを内蔵したトップモデルの「DMR-BW900」。Blu-rayドライブは2層メディアと最大4倍速記録に対応し、DVDマルチドライブ機能も備えた上、カートリッジタイプのDVD-RAMにも対応する(BD-RE1.0も再生のみ可能)。このあたりは、さすがパナソニックといったところだ。下位モデルの「DMR-BW800/700」とはHDDの容量が異なるほか、ピュアオーディオ向けコンデンサーやOFC(無酸素銅)電源ケーブルを採用するなど、アナログレベルでの音質にもこだわった仕様になっている。HDMIの1080p出力とDeepColor対応はBW900/800のみだ。
既に挙げた項目以外でほぼ共通となるスペックを確認しておこう。まず、3メディアのデジタルチューナーを2系統、アナログ地上波チューナーを1系統装備し、デジタル放送同士、もしくはデジタル放送+アナログ放送の2番組同時録画が可能。i.Link端子はDV/HDV入力とMPEG2-TS入出力に対応し、DVカメラからのダビングと他のデジタルレコーダー間とのダビング(ムーブ)に対応する。なお、i.Link端子はDMR-BW700のみ前面だけに装備しているが、「DMR-BW800/900」は背面にも備えている。
SDHC対応のSDカードスロットも備えており、SDカードムービーで録画したHD映像をHDDへダビングできるほか、デジカメで撮影した静止画の再生や、内蔵HDD/BD-RE/DVD-RAMへのダビングに対応する。音楽CDを内蔵HDDに録音して再生できるほか、SDオーディオフォーマットでSDメモリカードへのダビングすることも可能だ。ライバルとなるソニー製品のようにDLNAなどのホームネットワーク機能は搭載していないが、代わりにSDメモリカードを軸としてほかのAV機器との連携を充実させた。
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