今回試用するソニーの「BDZ-L70」は、11月8日の発売が予定されているBlu-rayレコーダー新製品の1つ。従来機の「BDZ-V9」が発売されたのは2006年12月8日のため、約1年ぶりの新モデル投入となる。いるパナソニックも同様で、コピーワンス見直しの結論を待ち、冬のボーナス商戦に間に合うタイミングをはかって発売するようだ。
試用機は新モデル中でも機能性を重視したミドルレンジモデル。全てのハイビジョンハンディカムから無劣化取り込みが可能で(BDZ-T70/T50は8センチDVDメディアからのみ)、DLNA準拠のホームサーバ機能なども備える。ワンタッチダビングボタンは上位機種の「BDZ-X90」にもない機能だ。
ただ、今回はH.264エンコーダーを搭載したハイビジョンレコーダーとしての使い勝手を検証するのが目的のため、レビューも録画機能を中心に進めていくことを予めお断りしておく。「BDZ-L70」固有機能の詳細に関しては、また機会があれば触れてみたい。
本機は2層メディア対応のBlu-rayドライブと320Gバイト HDDを搭載し、2系統の3メディアデジタルチューナーで2番組同時録画が可能なハイビジョンレコーダーだ。従来モデルからの大きな変更点はH.264エンコーダーを搭載した点、Blu-rayドライブが2層メディアの読み書きに対応し、書き込み速度がBDメディアで最大4倍速となった点などだ。4モデルの差異については発表記事を参照してほしい。
注目のH.264エンコーダーは、同社のハイビジョンハンディカム用をベースにレコーダー向けに開発されたもので、H.264エンコード時の記録解像度は1440×1080ピクセル。フルHDから水平解像度が少し削減されることになる。同じH.264エンコーダー搭載でもフルHDにこだわったパナソニックと比べると少々残念な気もするが、現実問題として解像度の差がそのまま画質に反映されると考えるのは早計だろう。
H.264エンコーダーは1系統のため、「録画1」「録画2」の2つの録画ユニットのうち「録画1」だけで機能する。したがって2番組同時録画時には「H.264エンコードの各画質モード+DRモード」、もしくは「DRモード+DRモード」の組み合わせになる。アナログ放送や外部入力録画は「録画1」でしか行えないため、アナログ放送や外部入力を含む2番組同時録画の場合はデジタル放送録画がDRモードしか選択できない点には注意が必要だ。なおこの制限はパナソニックの新モデルでもほぼ同様だ。またシングルチューナーモデルの「BDZ-T50」は2番組同時録画に対応していない。
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