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第60回カンヌ国際映画祭での公式上映も話題を呼んだ、ダウンタウンの松本人志による初監督作「大日本人」が、11月28日に通常盤と3枚組初回限定盤の2種類でDVDリリースされる。
通常盤の価格は3990円で、特典は予告とスポット集のみ。初回限定盤の価格は5800円で、メイキング、未公開映像集などを収録した2枚の特典ディスクが付く。
オンボロの一軒家にひっそりと暮らす大佐藤は、6代目大日本人として、防衛庁から不定期に依頼される仕事で生計を立てていた。その仕事とは、日本中のいたるところに出没する“獣”と言われるモンスターたちと戦うこと。
だが、襲来する獣たちの減少で活躍の場が少なくなり、その戦いぶりはテレビでも放映されているが、深夜番組で視聴率も悪く、世間の目は冷ややか。私生活では妻子と別居し、かつて4代目として活躍していた祖父の介護をする冴えない日々を送っていた。そんな中、得体の知れない獣が出現して……。
高圧電流を流して巨大化、どこぞから現れる獣たちと戦う大日本人・大佐藤のドキュメンタリータッチのヒーローものである。ヒーローものといっても、大日本人は誰からも愛されていない。むしろ迷惑がられ、バッシングまで受ける始末だ。ここに松本人志のシュールで悲哀に満ちた笑いが込められている。
輪状の腕でビルを締め上げ、バックドロップで投げ飛ばすバーコード頭の“締ルノ獣”、目玉を振り回す“睨ムノ獣”、悪臭を放つグロテスクな“匂ウノ獣”など獣たちもユニーク。彼らと大日本人との戦いは、まるで「ダウンタウンのごっつええ感じ」のコントを見ているよう。特に板尾創路扮する“匂ウノ獣”との掛け合いは大笑い。
何をするにも哀愁漂う大日本人。白装束に着替え儀式を終えた後、大佐藤は大日本人へと変身するが、巨大なパンツは巨大化する前にまたいでおく。そんな松本人志の笑いが好きかどうかで作品の評価は分かれるに違いないが、少なくとも「ごっつ」好きは大笑いできるはず。私は公開2週目のほぼ満員の新宿の映画館で大笑いしました。
関連サイト:http://www.dainipponjin.com/(公式サイト)
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