各種機能の操作については、下位モデルE-410/510とはボタンの配置や選択方法が少々異なる。エントリー機で一般的なモードダイヤルはなく、撮影モードの選択はMODEボタン+ダイヤル操作で行う。露出モードは、プログラムAE/絞り優先AE/シャッター優先AE/マニュアル露出/バルブの5つ。絞りやシャッター速度、露出補正、プログラムシフトの各操作は、グリップの前後2カ所のダイヤルでダイレクトに切り替えられる。
ホワイトバランスやISO感度、ストロボ光量、測光、フォーカスモード、ドライブモードなどは、それぞれの専用ボタン+ダイヤル操作で変更する。E-410/510など最近のEシリーズと同じく、背面液晶のスーパーコンパネ表示を見ながらOKボタン+十字キーやダイヤルによる設定も可能だ。
カスタムメニューから各種の機能や操作性を細かくカスタマイズできることは、最上位モデルらしいこだわりだ。例えば、ボタンやダイヤルの割り当て、フォーカスリングの回転方向、露出や感度のステップ数、感度オートの上限や基準値などを自分の使いやすいように変更できる。
撮像素子は、4/3型有効1010万画素のLive MOSセンサーで、処理エンジンには「TruePic III」を採用。発色傾向を調整する仕上がりモードは「VIVID/NATURAL/FLAT/PORTRAIT/モノトーン/カスタム」の6タイプから選択でき、それぞれのコントラストとシャープネス、彩度をさらに微調整もできる。メニュー内の「階調」設定では、独自のSAT機能によってダイナミックレンジを広げることも可能だ。
従来までフォーサーズ機の弱点といわれたファインダー性能やAFスピード、AF測距点などをきっちりと改善し、中級者以上の細かいニーズに応える本格モデルといっていい。その上で、他社の上級機にはない可動式モニターや、こだわりのフォーサーズレンズによる各種収差の少ない画質に魅力がある。個人的には、これまでのフォーサーズ機は所有機材の中でもサブカメラの位置付けだったが、このE-3ならメインカメラとしても通用しそうだ。
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