(C)2007「舞妓Haaaan!!!」製作委員会 |
TVドラマ「タイガー&ドラゴン」で落語ブームを巻き起こした売れっ子脚本家、宮藤官九郎が新たに挑んだ題材が京都の舞妓さん。舞妓さんに人生をかける男の涙と笑いのハイテンション・ムービー「舞妓Haaaan!!!」が、12月12日にDVDリリースされる。
特典は予告編と撮影の舞台裏やキュストインタビューを収めたメイキング映像(約20分)のほか、おみくじメニュー画面を搭載。ディスク挿入後、今日の運勢を占えるという、ユニークなメニュー画面となっている。また、野球拳ジャンケンカード、折りたたみ式京都ロケ地マップ、舞妓の基礎知識表など封入特典も充実。
京都への修学旅行で迷子になり、舞妓さんに助けられてから、舞妓オタクになった鈴木食品・東京本社で働くサラリーマン、鬼塚公彦。舞妓さんを応援するホームページ「ぼんの舞妓日記」の更新は仕事中でも欠かさず、暇さえあれば京都に通っているが、まだ舞妓さんと遊んだことはない。
ある日、念願の京都工場へ転勤が決まった。あっさりと同僚の彼女、大沢富士子を捨て意気揚々と京都入り。早速、お茶屋へ行くが、“一見さんお断り”のシステムに阻まれてしまう。お座敷への道のりは遠いと落ち込む公彦だが、自社の社長がお茶屋の常連と知り、「お供させてください」と直談判。「仕事で結果を出して、私を儲けさせれば、好きなだけお茶屋に連れて行ってやる」と乗せられ、公彦は新しいカップ麺開発に執念を燃やし始める。一方、富士子は公彦にフラれた腹いせに、舞妓さんになる決意をするが……。
この物語に、ホームページでいつも彼をバカにしているライバル的存在のプロ野球選手、内藤が絡んでくる。最初からテンションは高めだが、針が振り切れんばかりになるのが、鬼塚が念願のお茶屋デビューを果たし、内藤に挑発され、彼の後を追ってプロ野球選手になるあたりから。その後も彼は俳優、格闘技へと転職を繰り返して、しかも、どの業界でも成功を収めるのだから、この男、侮れない。
中身の濃いドラマが2時間ぶっ続けて繰り広げられる。映画初主演を飾った阿部サダヲのパワー全開演技に最初は引き気味だが、中盤から彼に感情移入してしまう。堤真一も内藤役で豪快なキャラを好演。富士子に扮した柴咲コウの存在感はやや希薄だが、気づけばクドカン・ワールドにすっかりハマり、全編楽しめるコメディに仕上がっている。
関連サイト:http://www.maikohaaaan.com/index.html(公式サイト)
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