サミュエル・L・ジャクソンとクリスティーナ・リッチ共演による異色ドラマ「ブラック・スネーク・モーン」が、1月11日にスペシャル・コレクターズ・エディションとしてDVDリリースされる。
特典はクレイグ・ブリュワー監督の音声解説、「ブラック・スネーク・モーン」制作における葛藤、「ブラック・スネーク・モーン」の音楽、テーマ曲「ブラック・スネーク・モーン」、削除シーン、フォト・ギャラリーなど約60分を収録。
舞台はアメリカ南部の田舎町。レイ(リッチ)は恋人のロニー(ジャスティン・ティンバーレイク)が新兵訓練所に行ってしまったその夜、男を求めてバーへ。しかし、ドラッグでハイなったレイは暴力を受けて気を失い、道路に置き去りにされてしまう。
妻に逃げられた孤独な元ブルース・ミュージシャンのラザラス(サミュエル)は、道端で血だらけになって倒れているレイを発見し、家に連れ帰る。
レイは子供のときに負ったトラウマが原因でセックス依存症となっていた。ラザラスは彼女を更生することが神から与えられた使命だと考え、逃げ出さないように鎖を縛りつける。最初は反発し、時に悪態をつき、時に色仕掛けで何とか逃げ出そうとするレイだが、ラザラスの献身的な看病と気迫に負け、奇妙な共同生活を始めるのだった。
「ブラック・スネーク・モーン」とはブルースの名曲のひとつだが、この物々しいタイトルとリッチの挑発的なビジュアル、鎖で監禁、セックス依存症といった設定とは裏腹に、すごくまっとうなヒューマン・ドラマである。親子のような、恋人のような、友人のような、年齢も人種も立場も超えた2人のユニークな関係には最後まで好奇心をそそられ、ラザラスがブルースによってレイの心を癒そうとする姿も感動的だ。演じるサミュエルが味のある歌声とギターを聞かせてくれる。
監督は「ハッスル&フロウ」で高い評価を得たクレイグ・ブリュワー。南部音楽ドラマ3部作の2作目にあたるが、全編、監督の魂がみなぎった渾身の1本。
時にはこんな荒療治も必要なんです、ただしその裏に優しさが感じられれば、の話ですが。一見の価値、大いにあり!
関連サイト:http://www.blacksnake.jp/(公式サイト)
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