マット・デイモン主演の大ヒット・スパイアクション“ジェイソン・ボーン”シリーズの最終章「ボーン・アルティメイタム」が、3月7日にDVD(3990円)とHD DVD(4935円)でリリースされる。
DVDの特典は、未公開シーン、ベルリン・パリ・ロンドン・マドリッド・タンジール各都市でのメイキング映像、屋上の大追跡シーン撮影秘話、肉弾戦ができるまでのリハーサルシーンを含めた格闘シーンの撮影、ニューヨークでのカーチェイス、マットが華麗なドライブテクを披露するカースタントのレッスン、ポール・グリーングラス監督による音声解説など60分以上を収録。
HD DVDの音声は英語、日本語、タイ語をいずれもドルビーデジタルプラス5.1chで収録。DVDの特典に加え、次世代ならではのナビゲーション機能「U-CONTROL」を装備している。
幕開けはロシアのモスクワ。警官隊に追われるジェイソン・ボーンは、傷を手当するため病院に潜入。警官たちを撃退し、モスクワの闇へと姿をくらます。
その6週間後、イギリスの大手新聞の一面にボーンの写真が掲載される。ロスという記者が、CIAの内部告発に基づき、トレッドストーン計画と、これにかわるブラックブライアー計画に関する取材を独自に進めていたのだ。
その頃、パリにいたボーンはこの記事を見てすぐさまロンドンへと飛び、ロスをウォータールー駅に呼び出す。CIAもまた情報をキャッチし、ロス記者を尾行していた。こうして、ロス記者が掴んだ情報を巡り、ボーンとCIAが早くも激突する。
続編は前作を超えないというジンクスがあるが、このシリーズは別物。完結編となる3作目も前作に劣らぬデキ。1〜2作目は見たけど、うろ覚えという方に、まずは簡単におさらいをしておこう。
主人公のボーンは、CIAのトレッドストーン作戦によって最強の暗殺マシーンと化していたが、その記憶はすべて失われていた。1作目の「ボーン・アイデンティティー」(2002)では、ボーンが失われた記憶と自身の正体を突き止めようと駆け巡る。2作目の「ボーン・スプレマシー」(2004)では、愛する者を奪われたことに対する復讐がメイン。なぜCIAはボーンを執拗に追いかけ、亡き者にしたいのか?シリーズを通して、陰謀が暴かれていき、ボーンの記憶も断片的ではあるが蘇っていく。3作目の今回で、鍵となるトレッドストーン計画の全貌がすべて明かされ、ボーンの自分探しの旅も最後となる。
完結編の見どころは、世界を股にかけて繰り広げられるボーンとCIAのバトル。特にタンジールでの屋根から屋根へ、窓から窓へ飛び移りながらの肉弾アクションにアドレナリン全開だ。ロンドンのウォータールー駅での、携帯を使った頭脳戦もスリル満点で目が離せない。
ポール・グリーングラス監督の手持ちカメラを多用したアクション演出はシャープで、動きが早い上、舞台もストーリーも目まぐるしく展開するので、うかうかしてられない。
シリーズ毎に精悍になり、鋼のように鍛えた肉体で追っ手を振り払うボーンことマット・デイモンがカッコいいこと! 今回、味方となる女性諜報員ニッキーを演じるのはジュリア・スタイルズ。ボーンと特別な関係があったことをほのめかすシーンでの表情が素晴らしい。彼女はおブスだけど、演技派女優として確実にハリウッドで生き残れそう。
陰謀のオチはよくあるものだったが、このシリーズの高揚感は得難いもの。未見の人は、前3作をまとめて鑑賞することをおススメ。
関連サイト:http://www.bourne-ultimatum.jp/(公式サイト)
|
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR