2008 International CES
パイオニアブースで“真っ黒”を鑑賞した
「2008 International CES」のバイオニアブースでは、先日のカンファレンス(→関連記事)で発表された2つのコンセプトモデルを見ることができる。
まず、通路側の目立つ場所にパネル部の厚さ9ミリという超薄型タイプが置かれている。サイズが50インチと大きいだけに薄さが際だち、周囲には常に人だかりが絶えない。
今回はすべて9ミリ厚というわけにはいかず、背面中央には少し盛り上がった部分がある。その部分でも厚さは約24ミリとパナソニックの超薄型(約25ミリ)を超える薄さだ。同社によると、この部分には電源回路が入っているという。重量は約18.6キログラムで、製品化されれば、壁掛け設置などのハードルを下げてくれそうだ。
一方、ブースの奥まった場所には、昨年の「See Deeper」と同様の視聴ブースが用意されている。中には予備放電(種火)を完全になくして漆黒の表現を可能にした試作機と現行機種「PDP-501FD」が並べられ、同じデモ映像を直接比較できた。映像はCGから夕焼け、金魚、花火などの映像、そして映画(パイレーツ・オブ・カリビアン、ワールドエンド)と多彩だが、やはり印象に残るのは黒が引き立つシーン。PDP-5010では背景が若干グレーに見え、画面の輪郭がわかるが、試作機では全く分からない。暗闇の中で、唐突に金魚や花火が現れるといった印象だった。
先日のカンファレンスでは技術的な説明はほとんどなかったパイオニアだが、ブースでもあまり多くは語られなかった。ただ超薄型タイプに関しては、「パイオニアのPDPはもともと構造的に薄くできる可能性があった。液晶のようなバックライトはなく、またダイレクトカラーフィルターによって(他社のPDPと比べても)ガラス1枚を不要にしている。また発光効率の高さからヒートシンクやファンといった放熱機構を簡略化できるメリットもある」(同社)という。つまり今回の試作機は、同社が取り組んできたPDP技術を突き詰めたものといえそうだ。
このほか、ブース内には2008年夏に日本でも販売される予定のBDプレーヤー「BDP-05FD」(型番は北米版のもの)が展示されていた。国内では「BDP-LX80」の後継もしくは追加モデルとして登場する見込みで、BDドライブがセンターレイアウトに変わった点が大きな特徴だ。機能面では、HDオーディオのビットストリーム伝送や24P出力はもちろん、DeepColor、x.v.Colorサポートなどを盛り込んだ上、新しいエンコーダーチップやWolfsonのDACなどを採用して音と映像の両面から強化を図った。また7.1chのアナログ出力を備えているのも特徴だ。
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