パイオニアは1月6日(米国時間)、「2008 International CES」のプレスカンファレンスで2種類のPDPコンセプトモデルを発表した。1つは最も薄い部分で厚さ9ミリという“超薄型”の50インチモデル。そしてもう1つは、予備放電をなくして漆黒の表現を可能にした“究極のコントラスト”モデルだ。
予備放電とは、プラズマパネルを高速駆動するために必要な“種火”のこと。パネルの高速駆動に欠かせないといわれていたが、その常識を覆したことになる。同社ホームエンターテイメントビジネスソリューショングループのRuss Johnston上級副社長は、「すべての予備放電をなくしたことで漆黒を表現できるようになった。コントラスト比は測定できないレベル」と話す。「黒はディスプレイにとって、最も重要な色だ。試作機の画面は、とても明るく、とても黒く、とてもリアル」(同氏)。
一方の超薄型モデルは“アドバンストデザイン”のコンセプト。パネルの重さも従来の半分程度になり、壁掛け設置などインテリアに合わせた設置を提案している。いずれも同社が「KURO PROJECT」(コードネーム)と呼ぶ技術開発の成果としてInternational CESの同社ブースに展示する予定だ。詳細は追って掲載する。
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