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第88回 冬と野鳥の関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/5 ページ)

» 2008年01月10日 02時56分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 もうひとつ、シャッタースピードは速い方がいい。ちょっとくらいISO感度を上げても高速なシャッタースピードを選択すべし。

 例えば、1/1000秒で撮るとこんな瞬間も押さえられるからだ。

1/1600秒で撮影したダイサギ。口に魚を加えてるのが分かる。高速シャッターでなければ顔がブレちゃってよく分からないところだ。この魚を生きたまま器用に飲み込むのである

 サギの次はカモ。一番ポピュラーな「カルガモ」は留鳥なので年中みかけるけれども、頭が鮮やかな色のマガモ、ちょっと小ぶりで濃い顔のコガモ、グレーで大人っぽいオナガガモ、くちばしがでかいハシビロガモなどは冬鳥なので、12月〜3月くらいが狙い目だ。大きな公園の池にいくとウジャウジャといる。シルエットは似ていてもよく見ると何種類もいるのが分かるかと思う。

 公園の池にやってくるようなカモは結構撮りやすい。冬にぜひ撮りたいのはこんなカット。丸っこいお尻を突き出して水中のエサを探してるのだ。

オナガガモ。1羽が水中に首を突っ込んでエサを探してる。お尻がキュート(左)。岸に上がってひょこひょこと歩いてたマガモ。鳥は動いてるものに反応するので、こっちがじっとしてると結構近くまで来てくれる(右)

 キンクロハジロ(黒い顔に黄色い目)やホシハジロ(茶色い頭に赤い目)もカモの仲間である。東京ではどちらも冬になるとよくみかける鳥だ。

目が黄色いキンクロハジロ。これは超望遠レンズで撮影。皇居のお堀にもいる

 その次はユリカモメ。カモメって基本的に海の鳥だけども、ユリカモメは川べりにもよく出没する。

 カモやユリカモメは人間が投げるエサにつられやすく、人に馴れていると当然近くで撮れるので撮りやすいわけだが、人間の加工食品(パンとか)って自然にはない各種添加物が入ってたり、塩分や脂肪分が多いので野生動物にあげるのはあまりよくないのである。

ユリカモメは群れでいるのでこんなカットも簡単に(左)。橋の欄干から飛び立とうとするユリカモメ。近くにパンくずを投げてたおじさんがいたのでそれにつられてすごく近くにやってきた(右)

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