ペンタックスは1月24日、エントリークラスのデジタル一眼レフカメラ新製品「K200D」を発表した。2月下旬から販売を開始する。価格はオープンで、市場想定価格はボディ単体で9万円前後。
K200Dは、対象ユーザーをファミリー層や入門者としながら、従来のエントリーモデル「K100D Super」の後継としてではなくその上位に位置づけられる。「クラスとしてはK10DとK100D Superの間になる。K10Dで培った高画質技術を落とし込み、K100Dの使いやすさを発展させた」(同社)。また同日発表された新製品「K20D」で採用される新機能も盛り込んでいる。
撮像素子はK10Dと同等の23.5×15.7ミリ・有効1020万画素CCDを採用。画像処理エンジン「PRIME」(PENTAX Real Image Engine)の搭載やDDR2メモリ採用により高画質&高速処理を実現する。高感度撮影はISO1600にまで対応。
ボディ内手ブレ補正機能「SR」(Shake Reduction)も進化し、こちらもK10Dと同等となる最大4段分の補正効果を実現した。またボディは新規に設計されたステンレスシャシーを採用。エントリークラスでは珍しい防塵防滴性能を備えており、ボディの全60カ所にシーリングが施されている。こちらも、K10Dの同じ基準を満たしている。「砂ぼこりの舞う運動会や、水しぶきが飛んでくるテーマパークなど、防塵防滴性能を求められるシーンでも安心して使うことができる」(同社)。さらに従来のK100Dシリーズと比べ、ボディの質感向上も図られている。
撮像素子のゴミ対策機構「DR」(Dust Removal)を採用。CCD表面(ローパスフィルター)に特殊なフッ素コーティングを施しゴミを付きにくくしているほか、CCDを振動させることでゴミをふるい落とす。さらに、新製品K20Dでも採用された“ゴミ検出”のための機能「ダストアラート」を搭載。液晶モニターにCCD表面のイメージを表示し、もしCCDにゴミが付着していた場合は、その箇所を視覚的に確認できる。
オートフォーカスは11点ワイドAF(SAFOX VIII、中央部9点はクロス)を採用し、幅広いエリアの被写体にフォーカスを合わせることができる。ファインダーは軽量のペンタミラー方式を採用し、視野率は約96%。モニターは2.7インチ・約23万画素のTFTカラー液晶を搭載した。明るさ調整機能を備えている。視野角は上下左右で160度を実現。
“風景”“人物”“接写”など被写体や撮影シーンに応じてカメラが自動的に撮影設定を選択する「オートピクチャーモード」を搭載しており、シャッター速度や絞り値、ホワイトバランスだけでなく、彩度、シャープネスなども調整される。「初心者には重宝する機能。カメラが自動でシーンを判別するデジタル一眼レフはほかにない」(同社)。
またK20Dにも採用されている「カスタムイメージ」機能を搭載し、撮影設定を細かく調節することも可能。そのほか、ダイナミックレンジの拡大機能や、ワンタッチで画像ファイル形式を切り替えられる「RAWボタン」を搭載している。
電源は旅行先などでも入手しやすい単三形乾電池に対応し、単三形リチウム電池4本で約1100枚の撮影ができる(ストロボ発光なし)。アルカリ電池では約200枚。記録メディアはSD/SDHCメモリーカードに対応する。本体サイズは約133.5(幅)×95(高さ)×74(奥行き)ミリで、重さは約690グラム(単三形リチウム電池、カード含む)。
また、アクセサリーとしてK200D専用のバッテリーパック「D-BG3」も用意され、K200Dと同時発売される。価格は1万5750円。単三形乾電池4本に対応。本体サイズは約133.5(幅)×32.5(高さ)×76.5(奥行き)ミリで、重さは約175グラム(電池含まず)。
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