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キヤノン、16ギガメモリ搭載“ダブルメモリー”AVCHDビデオカメラ

» 2008年01月29日 13時12分 公開
[ITmedia]

 キヤノンは1月29日、デジタルビデオカメラ“iVIS”シリーズの新製品として、ハイビジョン撮影に対応した「iVIS HF10」「iVIS HF100」「iVIS HV30」を3月上旬より順次販売開始すると発表した。価格はいずれもオープンで、実売想定価格はiVIS HF10が13万円前後、iVIS HF100が11万円前後、iVIS HV30が11万円前後。

photophotophoto 左から「iVIS HF10」「iVIS HF100」「iVIS HV30」。iVIS HF10/iVIS HF100はメディアにメモリを、iVIS HV30はminiDVテープを利用する

 iVIS HF10/iVIS HF100は同社のハイビジョン撮影対応デジタルビデオカメラとしては初めて記録メディアにフラッシュメモリを採用。両モデルともにSDメモリーカードに撮影した映像を保存できるほか、iVIS HF10は16Gバイトの内蔵メモリも備える“ダブルメモリーモデル”となっている。

 撮像素子は1/3.2型 総画素数331万画素(動画撮影時有効画素数は約207万画素)の「キヤノン フルHD CMOS」で、1920×1080ピクセルのフルHD撮影が行える。映像処理エンジンは「DIGIC DV II」。動画の記録規格はAVCHDで、動画圧縮にはMPEG-4 AVC/H.264(High Profile)、音声圧縮にはDolby Digital(2ch)が利用されている。

 高圧縮なAVCHD準拠とすることで、最高32Gバイト(内蔵16Gバイト+SDメモリーカード16Gバイト)のメモリを搭載するHF10ならば最長で約12時間のハイビジョン撮影が行える(LPモード時)。レンズはHD解像度記録にあわせて新設計された「キヤノンHDビデオレンズ」で、動画撮影時の35ミリ換算焦点距離は約42.9〜514.8ミリ(F1.8-3.0)。レンズシフト式の光学式手ブレ補正機能も搭載している。

photophotophoto 「iVIS HF10」

 AFはTTL-映像信号検出方法と外部位相差測距方式の2つを備えており、高速でのピント合わせに威力を発揮するハイスピードAF(2方式併用)とノーマルAF(TTL-映像信号検出方法のみ利用)を撮影局面にあわせて切り替えることができる。

 撮影モードにはCMOSセンサーで読み出した信号をリサイズせずにそのまま記録するFXPモード(1920×1080ピクセル/約17Mbps)、XP+モード(1440×1080ピクセル/約12Mbps)、SPモード(1440×1080ピクセル/約7Mbps)、LPモード(1440×1080ピクセル/約5Mbps)の4つが用意されている。

 記録メディアにメモリを採用することで、耐衝撃性や静音性が高まったほか、小型軽量化も進められた。同じくAVCHD規格に準拠するHDDモデル「iVIS HG10」に比較するとiVIS HF10/iVIS HF100は高さで11ミリ、幅で8ミリの小型化を実現している。サイズはiVIS HF10/iVIS HF100ともに約73(幅)×約64(高さ)×約129(奥行き)ミリ、重さは380グラム。

 バッテリーは新型の「BP-809」が付属しており、SPモードでの連続撮影時間は約55分。同時発売される大容量バッテリー「BP-819」を利用すれば同条件で115分の撮影が行える。パッケージには編集ソフト「ImageMixer3.0」が付属するが、昨年11月に発売されたDVDライター「DW-100」を接続すれば、撮影した映像をDVDへ保存することもできる。

 iVIS HV30は「iVIS HV20」の後継にあたる製品で、miniDVテープにフルHDの映像を撮影できる。光学10倍「キヤノン HD ビデオレンズ」、映像エンジン「DIGIC DV II」などを継承しつつ、TTL-映像信号検出方法と外部位相差測距方式を併用するハイスピードAFなども搭載している。

photophotophoto 「iVIS HV30」

 最低被写体照度3ルクスの高感度撮影も引き続き備えるが、CMOSの感度向上とノイズ除去技術の改良によって、より低照度撮影時の色再現性を向上させている。液晶の視野角がHV20の上下95度/左右80度から上下左右135度に改良されているほか、30p撮影モードも新搭載した。

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