バンダイの「未来予測機 ミライスコープ」は、未来を予測できる機械だ。怪しげなネーミングとデザインから、そこはかとない胡散臭さ(うさんくささ)も漂っているが、そのすべてが計算の内。実は、極めて実用的なアイテムだった。
ミライスコープが映し出す未来の根拠と、うれしはずかしい使用方法について、企画・開発を担当したバンダイ プレイトイ事業部の高橋晋平氏に話を聞いた。
――未来が予測できるんですか?
そうです。性格判断と心理分析、さらにバイオリズムを組み合わせ、その人の未来の生活や行動を予測します。エゴグラム専門家の福島寛氏、心理カウンセラーの前田京子氏と共同開発しました。
――エゴグラムというと、「Human Player」のような?
システムは違います。50の問いに答えるところまでは同じですが、今回は236種の性格タイプに分けられます(Human Playerは22種)。エゴグラム性格診断の“完全版”を搭載しました。
ミライ予測には15のメニューがあり、選択すると水晶玉のアニメーションに続いて「仕事に命をかけて大出世するでしょう」といったように予測を表示します。
例えば「健康状態」は、ユーザーの性格からストレス度を算出して予測します。楽天的な人なら「ずっとげんき」かもしれませんし、我慢してしまいがちな人は「とつぜん倒れるかも」といった具合です。つまり、ミライスコープは、「今のままの心構えでいくと、このような結果になりやすい」という性格別の傾向を分かりやすく表示するわけです。
――なるほど
「こんなひととけっこんすればしあわせになれる」というテーマでは、性格的に合う相手がわかります。年上がいいのか、あるいは年下がいいのか。甘えられるほうがいいのか、逆に引っ張ってくれる相手のほうが合っているのか。
そして「○○○とけっこんしたらどうなる?」では登録した相手との性格的な相性を元に将来の夫婦関係を予測します。このテーマだけは“幸せ度”を%表示できます。
ただ、この場合は2人合わせての“幸せ度”ですから、片方に偏っていることも考えられます。
――それはちょっと……
幸せなんですから、良しとしましょう。
相性の良い人を見つけられるという点で、ミライスコープは“幸せ”を作り、ひいては社会に貢献できるキカイだと思っています。
――そ、そうですね
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