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» 2008年03月03日 10時32分 公開

Bluetoothで「つながる」ウォークマン――「NW-A820」レビュー(2/2 ページ)

[小山安博,ITmedia]
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日本人アーティストも検索しやすい

photo 音楽再生画面。画面下部のタイトルやジャンル、リリース年にあわせて中央ボタンを押すと、同じジャンルの楽曲などが検索できるのは便利

 マルチメディアプレーヤーとしては、音楽がMP3/WMA/ATRAC/ATRAC Advanced Lossless/リニアPCM/AAC/HE-AAC、動画がMPEG-4(Simple Profile/最大2.5Mbps)/AVC(H.264/AVC 最大768kbps)をサポート。静止画は最大4000×4000ピクセルのJPEG画像に対応する。基本的なスペックはNW-A910と同等であると考えていい。

 楽曲をはじめとしたメディアファイルは、カードタイプのウォークマン「Sシリーズ」「Aシリーズ」と同様に、付属のSonicStage CPとMedia Managerを使って管理する。この辺りの使い方については過去のレビューを参考にしてほしい。

 周囲の騒音を約1/4に低減するノイズキャンセリング機能も搭載。ポータブルプレーヤーの利用に際しては、騒音の激しい電車内で音を大きくしすぎて音漏れで周囲に迷惑をかけたり、耳を悪くしたりという問題が指摘されるが、ノイズキャンセリング機能によって音を小さくしても聴けるのはうれしい配慮だ。

photophoto 写真表示にも対応。iPod touchのような画面を横にした横向き表示になる、といった機能はないが、表示もなかなか高速で、中央ボタンを押すとすぐにスライドショーが始まるなど、手軽に写真を閲覧できる(左)、ムービー再生画面。これも写真表示と同様、最小限の機能しかなく、横向き表示をするには設定をしておく必要があるが十分に楽しめる(右)

 付属イヤフォンは同社の高級イヤフォン「MDR-EX90SL」と同じ13.5ミリ径のドライバーユニットを採用したことで、広帯域再生、広ダイナミックレンジを実現したという。そのほか、圧縮音源で失われた高音域を再現する「DSEE」、ステレオの左右混在を抑制する「クリアステレオ」、音量を上げてもひずみのない力強い重低音を実現する「クリアベース」といった機能を搭載する。

 前述の通りバッテリー持続時間は音楽の場合、MP3再生時で36/15時間、ATRACで31.5/14時間(カッコ内はBluetoothオフ/オン)、動画の場合は10/7時間(同)と必要十分。Bluetoothを使わない限り、日常的な利用シーンでバッテリー切れが問題になることはないだろう。

 国産メーカー製品らしいのがカナ漢字対応の検索機能。NW-A820シリーズは、容量16Gバイトの「NW-A829」と同8Gバイトの「NW-A828」の2モデルが用意されているが、この容量だと場合によっては1000曲以上の楽曲が収録できるため、目的の曲を探すのが苦労することもあるだろう。それを解決するのがこの検索機能だ。

photophoto イニシャルサーチで、かなから検索できるのは便利(左)、並び替えもかな順で可能

 ライバルのiPodを始め、海外メーカー製品が弱いのがこの辺りで、ローマ字ならともかく日本語の曲は、読みがなでの検索や並び替えに対応しない機種がほとんど。NW-A820はかなを含めたイニシャルでの検索に対応しており、大量の曲の中から目的の曲を探しやすい。

photo 特定の年にリリースされた曲を集める「タイムマシンシャッフル」。プレーヤーが勝手に年を選択してくれて面白い

 Bluetooth以外の機能は全体としてNW-A910シリーズを踏襲しており、ポータブルプレーヤーの本製品は目新しい機能を搭載していない。しかし、求められる機能はきっちり備えており、ソツのない作りとなっている。この辺りは同ジャンルの製品を作り続けてきた同社ならでは。

 対応するメディアフォーマットも多く、気軽に音楽と映像、写真を持ち出し、手軽に楽しめるのが本製品の良さだ。Bluetooth対応で、ケーブルに煩わされず、家でも外でも、車内も利用しやすくなって、応用範囲が広がったのもうれしい部分だ。

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