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3ステップで探す、イマドキの電子辞書新生活応援バイヤーズガイド(1/3 ページ)

» 2008年03月11日 16時59分 公開
[ITmedia]

 最近では「調べ物」といえばイコールWeb検索という雰囲気もあるが、言葉の意味やニュアンスを正確に知りたいときをはじめ、語学学習や海外旅行の際にも活躍するのが電子辞書だ。手のひらサイズのボディに少なくとも数種類、多いものでは数十種以上にも及ぶ辞書や各種コンテンツを収録しており、さまざまなシーンで活用できる。

 便利そうだし電子辞書を購入してみよう――そう考えて店頭へ足を運んでも、各社から販売されている製品の多さに驚くかもしれない。現在、電子辞書は主にカシオ計算機、キヤノン、シャープ、セイコーインスツルの4社が製品を展開している状態だが、各社の「スタンダード」と銘打つ製品をピックアップするだけでもかなりの数になってしまう。

 言葉の海におぼれないため電子辞書を導入するのに、電子辞書そのものの種類におぼれていては意味がない。自分にあった電子辞書選びを考えてみよう。

STEP1――大きさはどこまで許容できる?

 まずはどれだけのサイズまでを許容できるかで、ある程度は製品を絞り込める。

 かさばる紙の辞書を持ち運ばずにスマートに調べ物をしたい、という要望に電子辞書は応えてくれるが、コンパクトさを最重要視した製品は実のところあまり多くない。各社の主力モデルは情報量の多い5〜5.5型程度の大型液晶を備えており、搭載コンテンツ量も多い。しかし、本体の大きさもハガキに近い。厚みは抑えられているのでカバンの中に入れておく分には邪魔にならないが、シャツの胸ポケットに入れて携帯したいといった要望には応えにくい。

 大きさの目安をハガキより一回り小さな「定期入れ」に設定すると、いくつかの製品に絞り込むことができる。そのなかでもコンテンツを絞り込んだ低価格なタイプと、ある程度はコンテンツ量も備えたコンパクト&スタンダードなタイプに二分することが可能だ。

 前者の代表的な製品がキヤノン「IDF-2100」、シャープ「PW-M800」、セイコーインスツル「SR-MK4100」など。これらのモデルは比較的低価格だが、収録コンテンツは基本的な国語辞典、英和・和英辞典などに絞られている。しかし、基本的といってもSR-MK4100ならば「広辞苑」「新漢語林」「ジーニアス英和辞典」「ジーニアス和英辞典」「オックスフォード現代英英辞典」など12種類、IDF-2100でも「広辞苑」「逆引き広辞苑」「ジーニアス英和辞典」「ジーニアス和英辞典」「カタカナ新語辞典 第五版」「英語類語辞典」の6種類の辞書/コンテンツを備えている。ごくシンプルに国語辞典と英和辞典だけを使えればOKというならばこうした製品で十分だ。

photophoto 左はキヤノン「IDF-2100」、サイズは117.5(幅)×74(奥行き)×18.5(厚さ)ミリ。右はセイコーインスツル「SR-MK4100」、サイズは110.7(幅)×83.5(奥行き)×12(厚さ)ミリ

 後者のコンパクト&スタンダードタイプはセイコーインスツル「SR-ME7200」やカシオ「XD-P600」など。学生向けと銘打たれているが、キヤノン「M300」もこのカテゴリーに分類できるだろう。これらはコンパクトさを念頭におきつつも、高機能化と多コンテンツ搭載が進められており、SR-ME7200とM300は発音(発声)機能をそなえるほか、M300は自分の声を録音して収録されたネイティブ音声と比較する「発声比較機能」も搭載している。コンテンツについても英和大辞典や広辞苑をはじめとした実用性の高いものを中心に20〜50種類ほどを収録しており、バランスの取れた汎用性の高い製品と言える。

photophoto 左はセイコーインスツル「SR-ME7200」。サイズは110.7(幅)×83.5(奥行き)×12(厚さ)ミリ、キヤノン「M300」、サイズは117(幅×81.5(奥行き)×22.5(厚さ)ミリ
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