アイ・オー・データ機器は4月9日、東芝「REGZA」の新製品「ZH500/ZV500」シリーズ向けのハイビジョン録画用ハードディスク「HVL4-G2.0」を発表した。DLNAガイドライン1.5およびDTCP-IP v1.2をサポート。REGZAで録画した番組を同機にムーブしておけば、複数のDLNAクライアントから視聴できる。価格は10万6300円で、4月末日に出荷を開始する予定だ。
通常、REGZAで録画した番組には著作権保護のローカル暗号化が施され、録画したテレビ以外では再生できない。しかしZH500/ZV500では、ローカル暗号をDTCP-IPに置き換えてHVL4-Gへムーブすることが可能になった。REGZAからHVL4-Gシリーズに対して直接録画することはできないが、内蔵HDD、USB/LAN接続の外付けHDDに録画した番組はすべてHVL4-Gへムーブ可能だ。
ムーブされた番組は、今度はHVL4-Gシリーズのローカル暗号化によって保護された状態で蓄積。DLNAガイドライン準拠のテレビやネットワークメディアプレーヤーからストリーム再生が可能になる。例えばリビングルームのREGZAで録画した番組をHVL4-Gシリーズにムーブしておき、書斎のネットワークプレーヤーや寝室のテレビでも視聴できるわけだ。
内蔵ストレージの総容量は2Tバイト。500GバイトのHDD×4台を用いたRAID 5構成としているため、録画用に利用できるのは1.5Tバイトが上限となる。地上デジタル放送なら、そのままの画質で約112時間ぶんを蓄積できる(20Mbpsで換算)。
またRAID 5は、パリティと呼ばれるエラー訂正情報を記録データと一緒に4台のHDDに分散記録するため障害に強く、例えば4台のHDDのうち1台が壊れても録画データの損失はない。しかも該当するHDDを交換すれば速やかにデータを復旧できるという。HDD交換後は自動的にデータの再構築処理が行われるため、ユーザーにメンテナンスの手間はほとんど発生しない。
外形寸法は、121(幅)×126.5(奥行き)×195(高さ)ミリ。重量は3.2キログラム。ボディカラーはAVラックにも合うブラックを採用した。
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