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「チキン・リトル」「ライアンを探せ!」に続く、ディズニーのフルCGアニメーション「ルイスと未来泥棒」が4月23日にBlu-ray Discで登場。
特典はスティーブン・アンダーソン監督によるオーディオ・コメンタリー、監督のインタビューや製作の舞台裏を収めたメイキング映像、未公開シーン(未来世界に到着/ロボットのカール/ウィルバーの思惑/ロビンソン一家との夕食/救われた未来泥棒/もうひとつのエンディング)、世界の発明史、2種類のゲーム(未来を救え!/ゲーム:ロビンソン一家 この人は誰?)、ミュージック・クリップ(♪キッズ・オブ・ザ・フューチャー/♪いつの日か)、ムービー・ショーケースを収録。
ある夜、孤児院の前に置き去りに去れた赤ん坊。優しく抱き上げる女性院長。12年後、ルイスと名づけられた赤ん坊は、金髪と大きな丸いメガネが印象的な少年に成長する。
ルイスは天才的な頭脳を持ち、発明が大好き。いろいろな発明品を作り出すが、失敗の連続で里親もなかなか決まらない。本当の母親に会いたいと思うようになったルイスは、母親の顔の記憶を取り戻す機械“メモリー・スキャナー”を試作する。だが、突然現れた山高帽をかぶった謎の男(未来泥棒)に機械を盗まれてしまう。
途方に暮れるルイスの前に次に現れたのが、タイムマシンに乗って未来からやって来たという不思議な少年ウィルバーだった……。
ウィリアム・ジョイスの人気絵本「ロビンソン一家のゆかいな一日」をもとに、ディズニーらしいといえばディズニーらしい、メモリー・スキャナーを巡る未来人とのドタバタ争奪戦、まだ見ぬ母への思い、主人公の成長、家族の意味などが描かれる。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」的なタイムトラベルものだが、これが予想以上に面白く、感動的なのだ。
鉢植えの中で暮らす双子、カエルたちで構成されたバンドの指揮をとるお母さん、巨大なタコの姿をした執事などなど、ルイスがタイムマシンで飛んだ未来で出会うロビンソン一家のキャラクターもユニーク。彼らは底抜けに明るく能天気、何事にもポジティブで、見ていて気持ちいい。
未来へ、そして現在へと戻る時間旅行の中に、絶妙な人間関係を盛り込んだのがお見事。SFらしいポップでヴィヴィッドな色使いもワクワクする。
2006年、ディズニーがピクサーを買収したことで、才人ジョン・ラセターが本作にも途中から参加した。製作はかなり進んでいたが、ラセターのダメ出しによって、ストーリー、作画ともに大幅に手直しが施されたという。その妥協なき姿勢で、クオリティが格段にアップしたことは間違いない。
未来泥棒にまつわるエピソードにホロリとさせられ、エンディングで映し出されるウォルト・ディズニーの言葉に勇気づけられる。大人も十分に楽しめる、ディズニー久々の快作!
関連サイト:http://wdshe.jp/disney/special/lewis/index.jsp(公式サイト)
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