前回は、“REGZA”「ZH500」シリーズの持つレコーダーとしての基本機能に触れた。今回はワンセグ録画機能や、初搭載となったDTCP-IPベースでのムーブなど、付加的な機能に触れていこう。
まずは、REGZA新シリーズの中でも「ZH500」シリーズだけが搭載しているワンセグ録画機能だ。ワンセグ放送は地上デジタル放送1チャンネルに割り当てられた13セグメントの内の1セグメントを利用しており、周波数帯は通常放送とほぼ同じ。そこで通常放送の録画、正確には放送波の保存時に13セグメントを全部保存することで、ワンセグの録画も可能にしてしまったのが同機能である。このため、ワンセグだけを録画する機能はなく、内蔵HDDへの通常の放送録画時に一緒にワンセグも記録する仕組みになっている。
ただし、録画後の扱いは通常放送とワンセグは独立している。録画番組の一覧ではワンセグの有無こそアイコンで表示されるが、リンクされているのはここだけ。ムーブも削除もそれぞれ独立していて、例えばワンセグ録画番組をムーブしてもフルセグの録画ファイルには影響を与えないし(削除されない)、逆も同様だ。したがって、現行のコピーワンス仕様のままでも、ワンセグ録画は十分に実用的である。これなら常にONにしていても構わないと思う。
保存されたワンセグ番組は、ZH500のSDカードスロットに装着したSDメモリーカードに「ISDB-T Mobile Video Profile」に準拠する形でムーブが可能だ。これは、現行の録画機能を持つワンセグケータイのほとんどがサポートするフォーマット。動作確認機種は東芝製のau、ソフトバンク向けワンセグ対応携帯電話(ソフトバンク 911T除く)とオーディオプレーヤーの「gigabeat」の一部機種だけとなっているが、手持ちの“FOMA”「P905i」やイー・モバイル「H11T」でも問題なく再生できた。なおカードスロットはSDHCにも対応している。
ワンセグ番組のムーブは、レグザメニューから「ワンセグ録画リスト」を呼び出して行う。ここでは、複数の番組を一括してムーブすることも可能だ。ダビング10導入まではムーブのみ、導入後は(おそらく)9回のダビングと1回のムーブが可能になるはず。
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