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子ども達をアタマジラミから救え!――「ロビーコーム」橘十徳の「自腹ですがなにか?」第29回(2/2 ページ)

» 2008年05月13日 12時30分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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アタマジラミをキャッチするとブザー停止

 使い方は、まず本体横にあるスイッチを入れる。ブザーが鳴るので、そのまま頭皮に対して45度の角度になるように立てて、髪の毛をすく。アタマジラミは小さい虫なので、普通のくしでは歯の目が粗すぎてすり抜けてしまうが、「ロビーコーム」のくしの歯はかなり目が細かいので、小さい虫もしっかりキャッチできる。歯の間になにかが挟まるとブザーが止まる仕掛けだ。実際に自分の頭で試してみたが、アタマジラミではなくフケが付いてもブザーが止まることが何度かあった。その場合は歯を掃除してキレイにしてから使う必要がある。ちなみにパッケージにはこの清掃用のブラシも付いている。

photophoto 本体横にスライドスイッチがある(左)。グリップ部分が電池ケースになっている(右)

 実は息子のアタマジラミは親であるワタクシにもうつっていたのだが、この製品が届くまでの間に駆除用シャンプーを何回か使っていたので、すでに駆除は完了したと思っていた。ところがこれを使ってみるとなんと1匹引っかかったではないか。

 くしの歯に挟まったアタマジラミの死がいはちょっとグロいので写真は割愛するが、ともかくこの商品にはアタマジラミを捕獲できる能力が十分あることが分かった。それ以上、アタマジラミは獲れなかったが、この製品は定期的に使用することでアタマジラミの再発も防げる。説明書によると、毎日5分程度、2週間続けて使用すると書いてあり、その後も再発防止のために週に2〜3回の使用を勧めている。

photophoto 清掃用の小さなブラシが添付されている(左)。アタマジラミの知識が学べる絵本も同梱されていた(右)

3歳未満には使用不可

 というわけで、再発防止にはなかなか有効な製品だということは理解できたが、その一方でこの製品には大きな落とし穴があることも分かった。説明書を読んで初めて知ったのだが、実は3歳未満の子どもに使ってはいけないものだったのだ。よってウチの子どもには使えないことになる。理由は書いていないが、くしに流れる微弱な電流が、あまりに年齢が低いと良くない影響を与えるのかもしれない。ウェブサイトをもう一度よく確認してみたが、ワタクシが調べた限りでは、そのような注意書きは見つからなかった。この点はぜひ目立つように書いておいてほしいものである。ただ、親の頭には使えるし、息子も3歳になれば使えるようになるので、買って損したとは思っていない。

 もう1つ注意すべきなのは、この製品はアタマジラミの成虫だけを駆除するもので、卵やその殻を取ることはできない。卵を取る製品としては、「ニットフリーコーム」という電池を使わない金属製のくしが別に売っており、こちらの方が効果がある。つまり成虫はロビーコームで、卵はニットフリーコームで、と使い分けるべきなのだ。2つそろえるとけっこうなお値段になってしまうが、駆除用シャンプーと違って一度買ってしまえばずっと使えるので、とりあえず子どもがいる家庭なら買っておくことをオススメする。アタマジラミは子どもがいなくても、大人同士でもうつることがあるそうなので、十分注意していただきたい。

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