東芝は「現行DVDを高画質に再生するDVDプレーヤーを年内にも投入する」という報道について、「高画質化技術の製品投入は事業計画に組み込まれているが、具体的な時期は未定」とコメントした。
5月8日に行われた同社経営方針説明会の中で、低解像度の映像から高解像度の映像を生成する「超解像」機能を新製品へ投入し、さまざまな低解像度コンテンツを大画面の高精細テレビで楽しめる手段を提供する計画であることが明らかにされている。本技術の搭載製品としてはテレビやDVDプレーヤー、PCなどが想定されている。
同社はCellプロセッサを用いた、SD解像度の映像をHD解像度にリアルタイムでアップコンバートする技術(「超解像」)のデモを昨年秋のCEATEC JAPANや今年1月のInternational CESで行っているほか、Cellの技術を用いた画像処理コプロセッサ「SpursEngine」も開発するなど、CellもしくはCellベース技術の家庭用AV機器への転用に向けて研究開発を続けている。
なお、前述の経営方針説明会ではCellプロセッサを搭載した液晶テレビを2009年秋に発売する計画も明らかにされている。このCell搭載テレビでは「超解像」のほか、「マルチ同時録画・再生機能」など、「TVの新しい楽しみ方を提供する」(同社)機能が搭載される予定となっている。
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