前回に続き、パナソニック「DMR-BW800」で7月4日から開始された「ダビング10」を検証する。今回は、同じくパナソニック製のデジタルCATVセットトップボックス(STB)「TZ-DCH2000」と組み合わせ、i.LINK経由のコピーおよびムーブをテストした。
TZ-DCH2000は、J:COMやイッツ・コミュニケーションズ(イッツコム)など大手MSOやCATV局に採用され、全国で10万人以上が利用しているデジタルCATV STB。250GバイトのHDDを内蔵するが、光学ドライブは搭載しておらず、録画番組をメディアに保存しようと思えば、アナログ出力もしくはi.LINKを経由するしかない。
試用環境ではイッツコムのデジタルCATVサービスを導入していて、TZ-DCH2000も7月5日までにダビング10対応アップデートが済んでいた。2年前の機械(2006年リリース)だというのに、ダビング10に対応してくれるのはありがたい。
ファームウェアアップデート後にまず気がついたのは、GUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)の左上に「CATV」と表示されるようになったこと。DCH2000はUIデザインがDIGAと共通で、併用している環境ではどちらの画面を見ているのか分かりにくかったのだが、これならすぐに判別できる。あるいはパナソニックは、ダビング10の開始でDIGAと組み合わせるユーザーが増えると判断したのかもしれない。
EPGにはコピー制御の情報が入っていないため、DCH2000のラ・テ欄画面や番組詳細情報を参照しても、その番組がダビング10なのか、コピーワンスなのか分からない。番組詳細情報のアイコンは、ダビング10になったBSデジタルチャンネルでも従来通りの「デジタル1COPY」のままだった。この部分は少々不満が残る。
しかし、HDDに録画して、番組を再生しながら「番組内容」を表示すると、地上デジタル/BSデジタル放送では、「制限COPY」というアイコンが表示され、それがダビング10放送であることが分かる。一方、CATVの専門チャンネルなどのコピーワンス放送は、従来通り「デジタルXCOPY」(コピー禁止)という表記だ。
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