五輪直前サラウンド企画の第2弾は、前回に続きソニー製品。ゴルフボール大のスピーカーで注目を集めた5.1チャンネルシステム「HT-IS100」を取り上げよう。
今回取り上げるサラウンド製品のラインアップ
HT-IS100は、アンプ内蔵のサブウーファーユニットと5チャンネル分のスピーカーがセットとなった、構成としてはオーソドックスなサラウンドシステムだ。しかしながらこの製品、ユニークなことに採用スピーカーが、約43(幅)×43(高さ)×40(奥行き)ミリという、ゴルフボールほどのサイズ。数が多いうえに大きさ的にもかさばりがちなスピーカーを、極限まで小さくすることで設置性を大幅に向上させたという、明快なコンセプトを持つ製品となっている。
設置性を最優先しながらも、機能性やサウンドクオリティにおいても手抜かりはない。付属のマイクを使って部屋の音響特性を測定し、最適なサラウンド空間を実現する自動音場補正機能を搭載。環境によってベストな位置にスピーカーが設置できない場合でも、簡単に質の高いサラウンド空間を作り上げることができる。
サブウーファーユニットも、12センチのアコースティックサスペンション(密閉)型と16センチバスレフ型コーンと2つのスピーカーを駆使することで、小型ながらも強大な低音を確保。また底部に反射板を採用し、カーペットやフローリングなど、床材による音質への影響も最小限に抑えこまれている。
サブウーファーユニットに内蔵されるパワーアンプは、ソニーお得意の32ビットフルデジタルアンプ「S-Master」。サブウーファーユニットの小型化と音質向上を両立させた。
このほかにもソニー製の対応テレビを接続することで電源の連動オン/オフや音量調整、視聴中の番組ジャンルに合わせてサウンドモードの自動切替を行う「オートジャンルセレクター」などの機能を持つ「ブラビアリンク」、1080P/x.v.Color映像、リニアPCM7.1ch音声に対応したHDMI入力端子を3系統装備。本格サラウンドシステムの代替となりうる、充実した内容を持ち合わせている。
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