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メタボから自分の腹を救え! セガトイズ「カラダトレーナー」橘十徳の「自腹ですがなにか?」第35回(2/2 ページ)

» 2008年08月05日 01時11分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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photo 右側横にはボリュームとミニジャックを搭載

 ヘッドフォン部には外部音声入力端子としてミニジャックが用意されており、MP3プレーヤーなどからコードをつなげれば音楽も聞ける。ただしスピーカーは右側だけのモノラルなので、高音質とは言い難い。ヘッドフォンユニットからは、このほかに心拍数を測るためのセンサークリップのコードがのびている。センサークリップは耳たぶに挟んで使うので、コードの長さはかなり短い。スポーツ用の心拍計というと胸にベルトを巻いて測るタイプのものが多いが、この商品は耳たぶで測定するタイプとなっており、服などを脱がずに簡単に装着できる。

リズムに合わせて運動

 電池を入れると初期設定画面になる。まずは運動の種別の選択だ。「ウォーキング」「ジョギング」「エアロビクス」「体力テスト」の4種類が用意されているので、この中から選ぼう。

 次にサウンド出力の設定をする。「リズム+ナレーション」と、「リズム+ナレーション+音楽」の2種類が用意されているので、どちらかを選択する。次に年齢を設定して、最後に安静時の心拍数の測定を行う。この商品は安静時の心拍数と年齢を基に運動の負荷を調整するので最初の測定が大切なのだが、安静時の心拍数を測るには座ったり体を横にして5分以上安静にした状態で測定しなければならず、けっこう面倒だ。

photo 初期設定画面

 また、一度測定すると電池交換をするまでは測定値を記憶しているが、年齢を変更した場合は再度測定し直す必要がある。家族で共用する場合などにも、いちいち測定し直さなければならないのはちょっと辛い。ただ、実は安静時心拍数を測定せずに使える「おためしモード」というモードも用意されている。急いでいるときは面倒なときはこのモードを使うといいだろう。

photo エクササイズ中

 初期設定が終わったらスタートボタンを押す。すると、運動の種別ごとにプログラムが始まる。どのモードでも最初にウォーミングアップが行われる。心拍数が一定の値に達するとエクササイズの開始だ。エクササイズ中は心拍数が一定の範囲内におさまるようなペースでリズム音が鳴る。有酸素運動を行うためには心拍数をある程度、高めた状態に維持する必要があり、このリズム音に合わせて運動することで効果的に運動できるわけだ。

運動へのモチベーション維持に効果アリ

 エクササイズが終了すると、ジョギングとエアロビクスの場合はクールダウンが始まる。これは運動後に筋肉をほぐすための整理運動で、疲れを残さないためにもしっかり行う必要がある。

 ウォーキングと体力テストではクールダウンは行われず、そのまま終わる。終了後に液晶画面を見ると、エクササイズ中に何分間ターゲットゾーン内で運動できたかを知らせる数字が表示される。これはどれくらい脂肪燃焼に効果があったのかを考える上での目安となる数字であり、これをチェックすることで運動の中身を客観的に確認することができる。

 なお、体力テストではエクササイズの終了後、体力のレベルを表す数値を音声で知らせるようになっている。このテストを定期的に行うことで、運動によって自分の体力がどれくらい向上しているかを確認することが可能だ。


 実際に使ってみた感想だが、ヘッドフォンをかけた状態だとボタンの位置が見えないので、操作性はあまり快適とはいえなかった。ただ、これは慣れれば解決する問題。リズムに合わせて歩いたり走ったりするのはけっこう面白く、運動が楽しくなること請け合いだ。モノラルスピーカーとはいえ、音楽も聞けるので、今まで使っていたヘッドフォンと置きかえるのにもいい(モノラルだけど)。黙々と1人で運動を続けるのは根気がいるが、この商品は運動へのモチベーションを高めるには最適だ。ぜひ上手に活用して、理想の体重を目指してがんばっていただきたい。

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