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夏の携帯オアシス、ミスト付き電動ファン「FC-008」橘十徳の「自腹ですがなにか?」第36回(2/2 ページ)

» 2008年08月19日 11時00分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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羽根を回しながら水を噴射可能

 霧吹きのタンクはグリップ部の裏にあり、電池ケースにあいた小さな穴にツメを引っかけて取り付ける。最初は取り外しにちょっと戸惑うかもしれないが、すぐ慣れるだろう。タンクを外したら噴射の押しボタンを兼ねたふたを外して水を入れて、再びふたを閉める。あとは元通りタンクを取り付ければ準備は完了だ。ミストの噴射口は羽根のすぐ下にあり、羽根を回しながらでもそのまま噴射することが可能だ。

photophoto 水タンクを取り外した状態(左)。水タンクから押しボタンを外したところ(右)

 上部にある電動ファンのスイッチを入れると羽根が回転する。ファンのサイズが大きくないために風切り音が聞こえるが、屋外で使う分にはあまり気にならない。風もそんなに強力ではないが、ミストと組み合わせればそれなりに効果はある。ミストの噴射は押しボタンを押すだけだ。

photo ボタンを押すとミストが噴射

 実際に炎天下で顔にドバーッとミストをかけつつファンの風にあたってみたのだが、水が乾く間はかなりヒンヤリした感じが得られる。炎天下で行列に並ぶときなどに使えば、けっこう重宝すると思う。なお、ミストはファンが動いていないなくても噴射できるので、電池切れの際にもミストだけ使うという手もある。

回転中に羽根を触っても大丈夫

 安全性も考慮されていて、羽根は柔らかく、手を突っ込んでも痛くない。しかも、すぐ止まるようになっている。ちなみに対象年齢は6歳以上だ。1つ気になったのはミストの噴射口の作りの悪さ。この噴射口に押しボタンからのびるチューブを挿してセットするわけだが、取り付けと取り外しを数回繰り返したら、霧吹き部だけがポロリと取れてしまった。

 慌ててセットし直したが、その後、この霧吹き部が回転する羽根に引っかかり、ポンと取れて飛んでいってしまったことがあった。チューブとの取り付け角度などを色々工夫したところ、なんとか直ったが、この辺りの作りは正直いって少しチャチである。また、本体の質感なども安っぽく、樹脂の接合部なども仕上げが良くない。

 ただしこのような弱点も、値段を考えれば納得させられてしまう。暑い中、この値段で手軽に清涼感を得られるなら、けっして買って損ではないだろう。暑さに弱い人はもちろん、子どもやお年寄りと一緒に出かけるようなときには、とりあえずバッグに入れておくと熱中症予防に役立つと思う。ぜひこの商品を有効に使って、暑い夏を乗り切っていただきたい。

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