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ビクターとケンウッドの技術を融合したAVセンター、秋に登場

» 2008年08月25日 18時37分 公開
[ITmedia]

 ケンウッドは8月25日、日本ビクターと同社が共同出資で設立した技術開発合弁会社「J&Kテクノロジーズ」の技術を採用したAVコントロールセンターの開発を完了したと発表した。10月1日付けで経営統合を行う両社が、双方の技術を融合した初めて製品となる。

photophoto 開発したAVコントロールセンター

 J&Kテクノロジーズが開発したのは、デジタル映像・音声信号の伝送・処理を行うHDMI/DSPモジュール。新規設計にあたり、ケンウッドの持つデジタル高音質技術とビクターの持つ映像技術およびデジタル処理技術を相互に投入し、HDMIへの対応と高密度な音声信号処理を実現したという。

 ケンウッドでは、このHDMI/DSPモジュールに欧州市場で培ったというサラウンド・ステレオの両方で高音質再生を実現するアンプ部を組み合わせた。AVセンターの仕様は明らかにされていないが、8月末からドイツ・ベルリンで開催される「IFA2008」(ベルリン国際コンシューマー・エレクトロニクス展)に出品する予定。また今秋から、国内および海外で順次発売するとしている。

 日本ビクターとケンウッドは、2007年7月に経営統合を目標とした資本・業務提携を発表している(関連記事)。今年10月1日付けで共同持株会社「JVC・ケンウッド・ホールディングス」を設立する。事業会社としてのビクターとケンウッドはそれぞれのブランドを維持しながらシナジー効果を狙う方針だ。

 J&Kテクノロジーズは、両社の共通事業であるカーエレクトロニクス事業およびホームオーディオ事業において共同開発によるシナジー効果を具現化するため、経営統合に先立ち昨年10月に設立された。現在では両社から約130人の開発要員を派遣して共同開発を進めているという。

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