特集 秋のフルHDビデオカメラ(1)
当たり前になった「フルHD」、選択の基準は?(1/2 ページ)
各社の新製品がほぼ出そろい、デジタルビデオカメラの秋商戦が始まっている。各社主力製品はそのほとんどがフルHD(1920×1080ピクセル)での撮影に対応しており、“フルHDは当たり前”の状態だ。そうなると、製品を選ぶ際には「フルHD撮影」以外の選択基準をどこに置くかが重要になってくる。
そこで今回は各社の主要フルHDビデオカメラを集め、その中からどの製品をチョイスすべきか試用してみた。
AVCHDでフルHDビデオカメラのバリエーションが拡大
今回取り上げるのは、日本ビクター“Everio”「GZ-HD40」、日立製作所“ブルーレイカムWooo”「DZ-BD10H」、キヤノン“iVIS”「HF11」、パナソニック「HDC-HS100」、ソニー“ハンディカム”「HDR-CX12」、三洋電機“Xacti”「DMX-HD1010」の6モデル。すべてフルHDでの撮影に対応したビデオカメラだ。
ビデオカメラのハイビジョン化は以前から行われてきたが、メインストリームの製品がほぼフルHD化したのは今年春以降と言っていいだろう(麻倉怜士のデジタル閻魔帳:フルHDは当たり前、春のデジタルビデオカメラ総括)。表示装置である薄型テレビのフルHD化が一般化した今、入力装置であるビデオカメラもフルHD化するのは当然の流れだからだ。
そのフルHD化の流れでポイントの1つとなったのがAVCHDというハイビジョン記録用規格の存在と言える。AVCHDは映像にMPEG-4 AVC/H.264を採用する点も特徴だが、DVやHDVなど既存の民生用ビデオカメラ向け規格と最も異なるのが、記録メディアに依存しない規格であるということだ。
それまで「ハイビジョンビデオカメラ」といえばテープ方式のHDV規格が利用されていたが、このAVCHDの登場によって、DVD/BD、メモリーカード、HDDといったさまざまな記録メディアにフルHD映像を記録できるようになり、テープを採用するビデオカメラは少数派になっている。
もう1つの大きなポイントとして、記録メディアの大容量/低価格化も挙げられる。これまで大容量メディアといえばHDDだったが、最近ではメモリの低価格化が進み、キヤノン「HF11」のように32Gバイトという大容量メモリを内蔵する製品も登場した。また、SDカード/メモリースティックなどのメモリメディアも同時に価格低下が進んだことから、テープ感覚で入れ替えて使うという手法も現実味を帯びている。
フルHDになることで画質は向上するが、同時に必要とされる容量も増大する。従ってメディアの大容量化は不可欠だった。物理的制約から大容量化(長時間録画)が難しいテープではなく、容量増が容易なHDDやフラッシュメモリといったメディアの大容量/低価格化が進んだことも、フルHDビデオカメラの普及を後押しした理由の1つと言えるだろう。
その結果、最新のビデオカメラではフルHD撮影がうれしいことに当たり前となり、その上で、それぞれの特徴を吟味して、製品を選択する必要に迫られている。
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