では、録画品質を見ていこう。まず注目したいのが、新設された「HLモード」。ハイビジョン解像度でありながら約4.3Mbpsとアナログレコーダーの標準であるSPモード(約4.6Mbps)より低いビットレートになっている。2層のBDメディアを使えば24時間の保存が可能なほか、1層のDVDメディアでも約2時間10分、2層のDVDメディア(対応はDVD-R DLのみ)なら約4時間10分の保存を可能にしている。コストパフォーマンスという点で既にDVDメディアを利用するメリットは薄くなってはいるものの、1層のDVDメディアに2時間超というインパクトは大きい。
DRモードで録画した番組をHG/HX/HE/HLモードへ画質変換しながらダビングを行って評価に利用した。まず新設されたHLモードだが、HEモードと比較して極端に画質が落ちた傾向は見られず、ブロックノイズが増える傾向も感じない。静止画としてみるとエッジの乱れが一番大きいのも事実だが、HEモードと比較する限り、穏やかなものだ。テロップのようにエッジのはっきりした部分に関してはほとんど乱れも感じない。スポーツ中継などで画面全体がパンするようなシーンでは一瞬アウトフォーカスしたような絵になることもあり、40〜50型クラスのフルハイビジョンテレビで見るとなればアラも目立ちそうだが、そうでなけば十分実用に耐えるだろう。
また、そのほかの画質モードも1ランク格が上がった印象を受ける。例えばエッジ部のモスキートノイズの目立たなさは再生系の改善(関連記事)による部分も大きいと思うが、動きの激しいシーンなどでも映像としての破たんが少なく、エンコーダーのブラッシュアップが進んだことがうかがえる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR