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独自の進化を果たした東芝「RD-X8」(前編)BD/DVDレコーダー特集(4/5 ページ)

» 2008年11月05日 20時09分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

狙った番組は逃さない? 強力な自動録画機能

 ソニー製品の「x-おまかせ・まる録」とともに、自動録画機能の双璧といえるのがRDシリーズの「おまかせ自動録画」だ。x-おまかせ・まる録のような大ざっぱな条件設定による自動録画ができない代わり、狙った番組を確実に録画する方法を提供するのがRDシリーズの特徴。別売のIRブラスターと対応するCATVチューナー、あるいはスカパー!チューナー(別売の専用ケーブルでの接続が必要)と組みわせ、専門チャンネルを含めた形で自動録画を実行してくれる。レコーダー側で予約録画を一括管理し、自動録画まで行えるというのは、依然として東芝製品だけのメリットといって差し支えないだろう。

 おまかせ自動録画は、「シリーズ」と「お気に入り」に分かれており、それぞれ検索ロジックが異なる。この2つを使い分けることで、より便利に自動録画が行える仕組みだ。

 「シリーズ」は、検索対象が番組名のみになるが、番組名の“揺らぎ”にも対応できる。例えば、電子番組表の番組名が省略されていたり、検索キーワードに話数やサブタイトルが含まれていても、番組名を自動的に抽出して検索してくれる。電子番組表の録画予約から番組名を引用して、そのままシリーズ予約に移行できるため、話数やサブタイトルをキーワードから削除して検索キーワードに設定するとより確実だろう。放送が不定期、あるいは放送は定期的だが別枠で放送される特番も取り逃がしたくないといったケースでは便利に使える。とくに専門チャンネルの場合、番組改編によって放送時間のみならず、曜日が変わるような大幅な変更が散見されるが、そうした場合にも対応できる。

photophoto 「シリーズ」は電子番組表で番組を選択して通常予約から移行することが可能。電子番組表の番組名をそのまま検索キーワードとして利用できる。さらに確実に自動録画を行いたいなら、画面の場合「第39部」という部分を消去して本来の番組名だけにすればいい
photophoto 検索対象とする時間帯は開始、終了ともに時間単位で指定、録画先としてフォルダも指定できる

 ソニー製品では「x-おまかせ・まる録」ではなく通常予約で「毎回録画」を「番組名予約」に設定した場合が近い機能となり、番組名の揺らぎにもしっかり対応している。ただし、あくまで通常予約なのでチャンネルをまたげない、時間帯による絞り込みができない、検索条件となる番組名を変更できないといった点が本機と異なる。

 一方の「お気に入り」では、番組名に加えて、電子番組表の情報に含まれる番組内容や出演者まで幅広く検索対象にする。お気に入りのタレントが出演している、あるいは番組ジャンルだけでは特定しきれないジャンルの番組を自動録画したい場合などに便利だ。ただし、あいまいさを排除するためか、番組名の揺らぎには対応していない。

 例えば最近増えてきた鉄道関連の番組などは、番組ジャンルが「ドキュメンタリー・紀行」だったり、「旅・釣り・アウトドア」だったり、あるいは「歴史」になっていたりする場合もある。こうした番組を録画するには「鉄道」「電車」といったキーワードを設定すればいい。かなりの正確さで鉄道番組を自動録画してくれる。

 検索用キーワードは複数指定や否定キーワード指定も可能で、放送時間も時間単位で範囲指定ができる。もちろん番組ジャンル指定も可能だ。検索ロジックとしてはソニー製品のx-おまかせ・まる録に近いが、本機の場合には検索キーワードが必須になり、番組ジャンルの指定だけでは自動録画は行えない点が異なる。

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