ハイビジョンでのMPEG-4/AVC録画は相変わらず情報量指向である点に変わりなく、ちょっとノイズっぽさは気になるものの、シーンによってはDMR-BW930よりキレの良い絵を見せてくれる。低ビットレートではかなりバランスに振った印象はあるが、ブロックノイズによる破たんがほとんど見られなくなったメリットの方が大きい。少なくとも旧製品よりは扱いやすくなったことに間違いない。MPEG-4/AVC録画の実用性は確実に向上した。
では、1〜2.8Mbpsのビットレートで利用できるSD解像度(720×480ピクセル)でのMPEG-4/AVC録画はどうだろうか。こちらはVR録画のLPモードに合わせて2.2Mbpsのビットレートに設定し、TSEの4.2Mbps、VR録画のSP(4.6Mbps)/LP(2.2Mbps)と比較してみた。
このようにVR録画との情報量の違いは明白で、従来のTSEモードとVR録画の間をしっかりと埋める画質といえる。コーデックの違いもあるがトランスコーダーのメリットが生きているとも感じる。TSE録画である以上DVDメディアへダビング時にHDVRフォーマットとなるため再生互換性の問題は残るが、デジタル放送でもSD解像度の番組や、放送波はHD解像度だけどアプコンなので実質の解像度はそう高くないといった番組を長時間DVDメディアに保存したいといった場合には重宝しそうだ。+αの機能としては悪くない。
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