ITmedia NEWS >

「ペコッぱ」に延々と愚痴を聞いてもらおう橘十徳の「いいトシして玩具三昧」第9回(1/2 ページ)

» 2008年11月18日 15時38分 公開
[橘十徳,ITmedia]

 机に向かって1人きりで黙々と仕事していると、いつのまにか独り言をつぶいている自分がいる。聞いている者など誰もいないのに、虚空に向かってブツブツと話し続けているうちに、ふと我に返って自己嫌悪に陥る。そんなワタクシのような経験のある人にぜひオススメしたいのが、セガトイズの「ペコッぱ」だ。

photophoto ペコっぱのパッケージ(左)と本体(右)。葉が2枚だけのシンプルデザイン

 見た目は植木鉢から生えた小さな葉っぱだが、なにを隠そうこの葉っぱは“空気を読む”のである。他人に聞かせたら嫌がられるような愚痴を延々としゃべっても、根気よくフムフムと相づちを打ってくれたり、パタパタと葉を揺らしてリズムを取ってくれたりする。まるで人間相手に話しているような気分になれること請けあいだ。

 メーカーの希望小売価格は2310円。Amazon.co.jpで送料込み1656円と出ていたので、ここで購入した。ほかに類似した商品は見当たらないので高いのか安いのかはさっぱり分からないが、まあ買いやすい値段だとは思う。鉢の部分が白色、茶色、水色と3色のカラーバリエーションになっていて、どれにしようかと少し迷ったが、白色に決めた。茶色は少し重たく感じるので明るい色にしたかったし、白なら部屋に溶けこみやすいと思ったからだ。

意外と電気を食うバイオメタル

 届いたパッケージを見ると、「空気が読める植物」とか、「コミュニケーションをお助け!」とか、「うなずいて、KYを助けます」といった風に、売り文句があちこちに書かれている。今までになかった商品だけに、その魅力をどうにかしてアピールしなければ、という意図が伝わってくるようだ。

 パッケージを開けて本体を取り出すと、予想していたサイズよりも一回り小さかった。細長い鉢には樹脂の土が盛ってあり、そこから緑色の茎が伸びて2枚の葉っぱを広げている。葉は触るとペラペラした感じだが、葉脈が描かれており、パッと見た感じではまるで本物の植物のようにも見える。

photophoto 鉢の底にある電池ケースのフタ(左)。電池を収納したところ(右)

 鉢は電池ケースになっており、底のフタを開いて電池を収納する。電源は単四形乾電池が3本。駆動時間は連続約3時間と書かれている。一日5分遊んだとして1カ月強で電池が切れてしまう計算で、意外と電池食いである。この商品は、電流を流すと筋肉のように動き、生物のように柔らかく動く「バイオメタル」という駆動装置を使っているのだが、このバイオメタルというのはけっこう電気を必要とするのかもしれない。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.