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第109回 イルミネーションとポートレートの関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/3 ページ)

» 2008年12月11日 08時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 一番お手軽な技をひとつ紹介しよう。ケータイを使うのである。

 彼女に開いたケータイを持ってもらう。ケータイの液晶ディスプレイは結構明るいので、そこにピントを合わせ、シャッターを半押しにしてAFロックをかけ(あるいは、そこでマニュアルフォーカスモードに切り替えてフォーカスを固定しちゃってもいい)、ケータイをポケットかどっかにしまってもらって撮影するのである。

ピント位置を固定したあとで撮影した結果がこれ。ポケットからさっき使ったケータイのストラップが顔を出してます

 これはお手軽な上に有効な技なり。

 なお、「夜景ポートレートモードが基本」って書いたけど、背景が充分に明るいときは、通常のフラッシュ撮影でOK。

夜景ポートレートモード。そのままだと明るすぎたのでマイナスの補正をかけてある
通常のフラッシュ撮影

 これはキヤノンの「IXY Digital 920IS」(以下、920IS)で撮影した写真。夜景ポートレートモードだと、マイナスの補正をかけても背景が明るくなっちゃってイルミネーション以外のものがたくさん写り込むしシャッタースピードも遅くなる。通常撮影でもイルミネーションが充分に明るければちゃんと写ってくれるのだ。

フラッシュの光はそんなに遠くまで届かない

 続いてフラッシュの話。実はデジカメ内蔵のフラッシュはそんなに遠くまで届かないのである。

 望遠で背景にイルミネーションを入れて撮ろう、と思ったら、光量が足りなくて暗いっ。

D90の内蔵フラッシュを使用してISO200で撮影。光量が足りない

 コンパクトデジカメの場合、望遠側で2〜3メートル。デジタル一眼レフでも内蔵フラッシュはあまり強くない。例えば、D90は「ISO200のとき17メートルまで使える」(ガイドナンバー約17)と書いてあるが、これは絞り値が1.0のとき。実際にはもっと暗くなるので、上の写真のように望遠でF5.6だと、3メートルくらいしか届かないのだ。

 こういうケースでは外付けフラッシュが必須だ。そこで、コンパクトで低価格な外付けフラッシュ「SB-400」をつけて撮ってみた。

コンパクトな外付けフラッシュ「SB-400」を装着し、ISO400に上げて撮影

 外付けフラッシュといってもピンキリなのであるが、少なくとも内蔵フラッシュよりはずっと強く光ってくれるのだ。つまり、フラッシュを使うときは被写体との距離に注意。外付けのフラッシュを使わないのなら、遠くても2〜3メートルに留めておくべし、である。

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