2009 Inernational CES
ドルビー、「ProLogic IIz」と家庭用3D技術をお披露目(1/2 ページ)
ドルビーは、「Dolby ProLogic IIx」の後継ともいえる「Dolby ProLogic IIz」を「2009 Inernational CES」の同社ブースでデモンストレーションした。さらにバックヤード(一般には非公開)では、既存の映像フォーマットを利用して家庭用3D映像を記録する新方式の提案が行われていた。
従来の「ProLogic II」が2チャンネル音声ソースを5.1チャンネルに、「ProLogic IIx」が5.1チャンネルソースを7.1チャンネルに拡張する技術だったのに対し、ProLogic IIzは前方の左右上方にスピーカーを配置する7.1チャンネルもしくは9.1チャンネルへの拡張を行う技術だ。
9.1チャンネル以上の構成をサポートするAVアンプはこれまでにも存在したが、多くの場合はサラウンドチャンネルを複数のスピーカーに割り当てることで、サラウンド音場を自然にすることが主な目的だった。ヤマハの「Cinema DSP」はフロントエフェクトの名称で前方左右にスピーカーを配置するが、その目的はDSPが生成した音をメインチャンネルに混ぜず、別スピーカーから出して全体の品位を高めることだった。加えてセリフが大画面時にも画面中央から聞こえるよう調整する役割を持たせることもできる。
これに対してProLogic IIzは、各チャンネル音声の位相差を検出し、音源の高さを識別。上下方向の音源位置表現能力を加える。ドルビーブースではオンキヨー製のProLogic IIz搭載試作AVアンプが展示されていたが、ドルビーは各社へのライセンスを開始しており、今後、採用メーカーは増えていくだろう。
ブース内シアターでは同技術のデモが行われており、映画と音楽の両方のソースで高さ成分の追加による効果を訴求していた。なるほど高さが加わることでアクション系映画では迫力が増し、音楽ライブではホールトーンの包み込む雰囲気が出てきた。
ProLogic IIzそのものの動作には説得力を感じるが、問題は”高い場所”にスピーカーを設置する必要があることだろう。平置きでも効果が得られるサラウンドバックと異なり、高さが必要となると設置のハードルは一段高くなる。とはいえ、シアター構築時の構成の幅が広がることは歓迎したい。
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