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“音”にこだわった低価格BDプレーヤー、シャープ「BD-HP21」登場

» 2009年02月17日 11時05分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 シャープは2月17日、同社としては初となるBlu-ray Discプレーヤー「BD-HP21」を発表した。独自の防振設計や音響機器専用パーツの採用など、音質面を重視した再生専用機。3月1日にオープンプライスで発売する予定だ。店頭では4万円前後になる見込み。

photo シャープ初のBlu-ray Discプレーヤー「BD-HP21」

 BD-HP21の開発コンセプトは、「シアターとして堪能できる画質と音質を実現しつつ、手軽なBDプレーヤーとして幅広く提案すること」(同社AVシステム事業本部デジタルメディア事業部第1商品企画部の斎藤廣主事)。映画ソフトをオリジナルフィルムと同じ毎秒24コマで再生する1080/24p出力やDVDビデオの1080/60pアップスケール出力に対応するほか、ドルビー True HDやDTS-HD MAといったHDオーディオのビットストリーム出力および内蔵デコーダーによるPCM出力も可能だ。インターネット経由で最新映画の予告編などを楽しめる「BDライブ」や子画面で特典映像を視聴できる「BONUSVIEW」にも対応している。

photophoto キャビネット上面には防振プレートを固定するためのリベットが見える(左)。リモコンは再生系ボタンを畜光式(右)。なお、写真は試作機のため、実際の製品とは異なる可能性がある

 BD-HP21の特徴は、音質重視の設計。まず、キャビネットの上面内側に厚さ1ミリの鉄板を装着し、全体を上から抑えることで不要な震動を抑えた。電源ケーブルには3極式の極太ケーブルを採用して外来ノイズを抑制。通常の2極タイプ(アースコード付き)も付属するため、ユーザーの視聴環境に合わせて選択できる。さらに大容量のコンデンサーなど音響機器用として製造されているパーツを多数採用したことで、「主に中低域の音質が向上した」(同社)という。もちろん出力端子は金メッキ処理。製品には金メッキを施したHDMIケーブルも付属する。

photophoto 音響機器用の大容量コンデンサーと付属の3極式極太電源ケーブル

 一方、同社の液晶テレビ「AQUOS」シリーズとHDMI接続した際に液晶パネルに合わせた設定で映像を出力する「AQUOS純モード」をはじめ、HDMI CECを利用した「AQUOSファミリンク」、スタンバイ状態から電源オンまで0.8秒の「一発起動」など、使い勝手を向上させる機能も盛りこんだ。AQUOSファミリンクでは、例えばBDソフトをBD-HP21にセットすると自動的にAQUOSの電源が入り、入力切替やBD再生といった動作が自動で行われる。このほか、BD-R/-RE再生時に録画した動画をマルチ画面でリスト表示する「画面リスト」機能も搭載。リモコンは再生や停止、早送り/早戻しといった頻繁に使うボタンを畜光式としている。

photophoto HDMIや同軸デジタル音声、コンポジットのアナログ映像/音声出力まで金メッキ処理。ただし、アナログ出力は2チャンネル

 外形寸法は、430(幅)×335(奥行き)×68(高さ)ミリ。重量は約4.9キログラム。映像出力は、HDMI×1のほか、D4×1、コンポジット×1を備える。音声出力は光デジタル、同軸デジタル、およびステレオコンポジット。JPEGファイルなどを再生できるUSB端子も搭載した。

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